数学で“やる気”を維持


教科書では教えてくれない! ほんとうに使える数学 基礎編 (じっぴコンパクト新書)

芳沢先生の“役に立つ数学”

上記ですが、2014年07月31日に発売されたばかりの芳沢光雄先生の本です。芳沢先生は“小学校出前授業”でつと有名で、彼の数学・数学教育に対する情熱は、人一倍強いと言われています。そして、実生活や実社会で役に立つ(役に立ちやすい)数学に特にこだわりがあるように見受けられます。

下記のWAO高校講座でも、オーソドックスかつ分かりやすい解説で、なかなか好評を博しています。講座の内容ももちろんですが、滑舌が良いというか、日本語力が優れているというか、受講していてとても心地良い感覚を私は感じます。


ファイナンシャル教育にも造詣が深く、ビジネス数学入門 (日経文庫)では、バブル経済や金利計算などビジネス事例を豊富に掲載しています。ビジネス視点の数学にも強い先生です。経済に対しても、芳沢先生のモットーである“役に立つ数学”が、存分に活かされています。

数学で人生を俯瞰

数学をたくみに生活に取り入れると、ファイナンス関連だけでなく、人生やライフワーク全体に対し俯瞰しやすくなると思います。東進ハイスクールの林修先生も言っていました。2013年5月の「情熱大陸」(TBSテレビ系)で、「いつやるか? 今でしょ!」の名セリフで大ブレークした渦中にもかかわらず、“このブームはあくまで不連続関数であり、長くは続かない”、と冷静に分析されていました。

今むちゃくちゃ忙しいですよ。・・・来年の今、こうなっているかというと、そうじゃないはずなんですよ。・・・こういう忙しさが続く時期があって、そうじゃない時期があるとすれば、どっかで変化点があるはずなんですよね。そこで不連続になる。これ、不連続関数なんですよ。・・・最大、頑張っても1年。それより前に(人気凋落が)くる。それぐらい頑張れるよねっていう。これね、数学をきちんとやってると、こういう頭の使い方ができるんですよ。

※情熱大陸、TBSテレビ、2013年5月19日、YouTube引用

数学的思考によって人生を俯瞰できると、目先の好調・不調といったアップダウンにあまり惑わされない。先の見通しが立ちやすくなるからです。すると今度は、数学的思考が中長期的なモチベーションのキープとムーブアップにつながってくる。

「受験勉強」などはその典型でしょう。受験生は受験勉強を数学的にとらえることで、学習計画や試験対策を軽量的・数値的に組み立てていくことができる。そして、ある種の安心感の中で、勉強に落ち着いて取り組む。そう、数学は情報の可視化を施し、「やる気の維持」にもつながるのです。

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人生に失敗はつきもの

また、人生にもビジネスにも、失敗はつきものです。特にこれからは、日本社会において、少子高齢化とグローバル化が大きく進展してくる。これは今までにない社会状況であり、そんな中で人々が細かい失敗に囚われて、イチイチ落ち込んでいたら、誰しも身が持たない。みんな、うつ病(?)になってしまいます。

ここで数学的シミュレーションの大切さが生きてくる。数学的思考で、ある程度の予測が立ちやすくなると同時に、失敗や挫折を数学的な教訓として後に残すことができる。数学的な情報を駆使することで、「失敗は成功の基」を広く現実化していける。

数学=失敗シミュレーション

子どもの教育においても、ネット塾系などeラーニングも活用して、ドンドン失敗や挫折をプチ経験させて、精神的に打たれ強くたくましい子どもたちを育てていきたいものです。とりわけ数学を学ぶことは、思考シミュレーション上での、失敗や挫折の世界に入ることでもあります。

これは、現代の教育に欠かせない「挫折経験」の要素を秘めていると思います。「失敗学のすすめ (講談社文庫)」なんて本もありましたね。数学の学習=失敗シミュレーションみたいなものですから。逆に数学を教える側も、「失敗を体験させるんだ」というようなおおらかな気持ちで、教育に取り組みたいものです。

※参考資料:
芳沢光雄、Wikipedia、最終更新2013年12月10日
数学の使い道、ネット塾ジャーナル、2014年04月28日
ファイナンシャル教育、ネット塾ジャーナル、2014年09月12日
一休.com森社長インタビュー vol.03 失敗の捉え方、日経ビジネスOnline Special
一度“挫折した”経営者の登用、なぜ相次ぐのか 他社の経営中枢で失敗経験をフル活用、長田貴仁/神戸大学経済経営研究所リサーチフェロー、岡山商科大学教授、ビジネスジャーナル、2014年09月03日

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