ファイナンシャル教育


改訂版 金持ち父さんの子供はみんな天才: 親だからできるお金の教育 (単行本)

ファイナンシャル教育などと言うと、「子どもに株などの博打を教えるのか!」と、真面目な保護者の方々からブーイングが殺到しそうです。私も実はそう思っていました。しかし、ロバート・キヨサキ氏の下記動画をみて、考えが変わりました。


社会主義から資本主義に

つまり、世界は(実質的な)社会主義から(実質的な)資本主義に変わってしまった。これは中国も同様です。あるいは、「ゆりかごから墓場まで」と賞賛(揶揄?)された日本の旧財閥系大企業なども当てはまるでしょう。社会主義的な年功序列・終身雇用は崩壊しつつあります。

さて、なぜでしょう。なぜなら、インターネットの普及が拍車をかけているのですが、地球規模でビジネスの競争が年々激しくなり、どの国の大企業も政府も“激しいマーケティング競争”にさらされ始めています。どうしても長期・安定的な収益や税収が得にくくなる。配下の「従業員」や「国民・住民」を、長い期間にわたり社会主義的に面倒を見ることができなくなってきている。

“従業員・委託業者”を想定した学校教育

それにもかかわらず、学校は大企業の従業員になることを理想とした教育を施している。あるいは、医者や弁護士を頂点とする専門資格を有する自営業者を意識した教育を強化している。つまり、誰かに雇われる従業員(employee)や誰かの委託で働く自営業者(self-employed/委託業者)を、無意識の内に想定して、教育を施している。

これが時代遅れだと、ロバート・キヨサキ氏は看破しています。もちろん、こういった従来型の学校教育は必要です。しかし、“誰かの下で働くこと”がゴールだと思わせる教育は間違っている。それはあくまで通過点であるべきです。

これは別にカッコつけて言っているわけではありません。むろん、額に汗して働くこと(労働)を否定しているわけでも決してありません。やはり、労働における収入は非常に大切なことです。しかしながら、“労働収入”はグローバルな競争が盛んになるにつけ、非常にしんどい。長期的には続かない。ネットの普及で、ライバルが多すぎる状況になりつつあるからです。

労働収入から権利収入へ

ですから結論として、学校はファイナンシャル教育を充実させて、中長期的に労働収入から権利収入へうまく移行できるノウハウを、生徒に教えるべきだと思います。

・・・と、そうは言ってみたものの、現実問題これはなかなか難しい。通常の「学校教育」は基本的に、政府・官僚がリーダーシップを発揮して形成されている。これに対し、「ファイナンシャル教育」や「ビジネス教育」は本質的に、失敗を恐れず自由な発想を前提に作られている。ビジネスや投資そのものは、ある意味、斬新ともいえる時代の先読み感覚が必要なのです。

これは、なかなか従来の定型的な教育スタイルと合致しない。そこで、例えばネット塾などのeラーニング系が活躍する可能性が高い。eラーニングは総じて、硬直的で無く融通がきき、変化の激しい状況に即応しやすいという利点がある。ファイナンシャル教育には最適でしょう。例えば、株式会社オールアバウトの「じぶん学校」や株式会社マネビの「manebi」は面白い。

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世界のトレンドを感じながら、子どもたちが将来のビジネスを自分なりに構築していく。こういうトレーニングが、これからの子どもたちの教育シーンに必要でしょう。幸か不幸か、今の子どもたちは(そして大人たちも)、そういった能力が必要な時代に向かって生きているのですから・・・。



※参考資料: 「金持ち父さん 貧乏父さん」の著者 ロバート・キヨサキの【金持ち父さん日本オフィシャルサイト】

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