純粋学問のすゝめ


Q: こういった研究にはどういった意味があるのですか?
A: まず1つ目に、人間がなぜここに存在しているのか、ということを考えるのが、ある意味、人間の特権ですよね。
2つ目は、長い目で見ると、いつかは(役に立つ)。例えば「電子」が発見されたのは今から110年前ですが、今では電子がない生活は考えられないくらいエレクトロニクスは浸透しています。そういう意味で、ヒッグスもいつかは皆さんの生活に役に立つ日が来る、と思います。

いや〜、教育というのは本当に大切ですね。国家運営の根幹に関わると言ってもいい。まぁ私が改めて言うことでもありませんが・・・

教育→基礎科学→応用科学→経済

というのも、上記のビデオで言っているように、学校教育(公共教育)が基盤となって、それが基礎科学(純粋科学)を醸成し、もちろん応用科学も育成し、直接・関節を問わずビジネスや経済のバックボーンになる。風が吹けば桶屋が儲かるじゃあないですが、「教育→基礎科学→応用科学→ビジネス/経済」という流れになる。

それで、国や地域の経済が拡大すると、その富がまた「教育」にフィードバックされる。こうして主に先進国では公共教育が充実し、教育レベルが徐々に上昇し、経済成長に寄与する。経済の質、すなわち社会のクオリティーが上がるのは、目に見えない教育レベルが大きく寄与していると思います。

もちろん、教育がビジネスに直結する場合もあれば、教育がビジネスの前段階である応用科学などの応用分野を強化するケースもある。そして、前述したように、教育は(ストレートに経済発展に貢献しないであろう)基礎科学などの純粋アカデミック分野を拡充する。

役に立たない学問でも ”寝かせる” こと役に立つ?

アカデミズムに彩られた純粋学問分野も、時を経て、いずれ政治/経済/社会の発展に寄与する。なんの役に立たないと思われる学問でも、”寝かせる” ことで実体経済にプラスの効果をもたらす可能性があるのです。エジソンは最初に蓄音機を発明した時、その後の大規模な音楽産業を全く予知できず、「遺言のために使える」と新聞記者に言ったとか・・・

特に昨今の日本は、量的成長から質的成長に切り替える必要に迫られています。”高品質” の日本社会が維持され発展されれば、今まで以上に海外からクールジャパン(ピースフルジャパン?)を目指して、観光客が押し寄せることでしょう。それが日本経済の成長にもつながるのですから。

※参考資料:
エジソン – Footprint

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