AIU劇場・第2幕

リベラルアーツ(liberal arts)とは、ギリシャ・ローマ時代に理念的な源流を持ち、「人を自由にする学問」の基本7科のこと。当時においては、文法学・修辞学・論理学の3学と算術・幾何・天文学・音楽の4科を指す。古代ギリシアの考え方として、リベラルアーツを学ぶことで非奴隷たる自由人としての教養が身につくとしていた。

※参考: リベラル・アーツ、Wikipedia、最終更新2013年05月25日、リンク

リベラルアーツは日本語で「教養」と訳されますが、元々は奴隷で無い自由人のあり方に密接に関係していたようです。大雑把に私的に解釈すれば、肉体労働だけなら教養なしで成り立つが、頭脳労働が加わると教養が必須である・・・ということでしょう。

グローバル化で注目されるリベラルアーツの重要性

経済のグローバル化で、肉体労働オンリーや単なる専門バカでは、中長期的な成功は勝ち得ない。情報のスピードが速く、状況が刻々と変わる「世界」において、日本もその「世界」の一部だが、広い意味でノウハウの陳腐化が早い。専門性だけで中長期的に食べていくのは、困難極める。

そこで教育において重要なのは、広く基礎学問の習得です。基礎ノウハウと言い換えても良い。その意味で、とりわけ資源が無く人材に経済の重きを置く日本のような国では、リベラルアーツは重要です。

もちろん専門性は大切ですが、エッジの効いた中にも、最低限のバランスは常にとりたい。例えば資産運用のノウハウにも、ある程度の「分散投資」がリスクヘッジの点からも必要だと喧伝されます。教育も同じです。教育にも一定の「分散ポートフォリオ」が必要です。

「教養」と「グローバリズム」に国際教養大学はフォーカス

その「教養」教育の重要性とグローバリズムへの対応に特にフォーカスしているのが、国際教養大学(AIU)です。実は今年2月に、残念ながらAIU初代学長の中嶋嶺雄さんが急逝されましたが、その遺志を強く引き継ぐのが、元ICU(国際基督教大学)学長であった鈴木典比古さんです。今年6月1日にAIUの第2代学長に就任しました。“AIU劇場” 第2幕の始まりです。

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AIUに来て最も感心したのが学生の質の高さだったという。「勉学に対する姿勢、意欲がしっかりしている。大学が提供する教育サービスを貪欲に吸収する学生文化を、わずか10年でつくり上げたのはすごい。大規模校や伝統校では、まず無理だと思う」。学生の話になると、顔は緩みっぱなしだ。・・・
※日本経済新聞、2013年07月11日夕刊、引用

そして鈴木新学長の根底にあるのは、「グローバル時代への対応とリベラルアーツ教育への熱い思い」(日経新聞より)です。次の10年で、AIUが東大を凌駕し、ハーバード大学やMITに並び称される世界基準の大学になることを、筆者は密かに思っています。おそらく大学のスタイルは対照的ですが、AIUは、東大にとって実質的に初めて自身を脅かす存在になりうるでしょう。

※参考資料: 鈴木典比古、Wikipedia、最終更新2013年06月21日


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