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プログラミング教育2020

GIGAスクール構想

「生徒一人1台にパソコン」ということで、文部科学省がねらうGIGAスクール構想ですが、このコロナ禍であらためて注目を集めています。昨今のネット社会・スマホ経済の進展で、教育界もサイバー化する兆しを見せています。

とくに文科省が力を入れているのが「個別最適化された創造性を育む教育」という点です。昔ながらのマスプロ教育の流れでは、もはや人材育成は難しい。個人個人の適正に特化した教育が望まれています。

プログラミング教育

また従来のカリキュラムとは別に、2020年度以降、新たにプログラミング教育も小学校、中学校、高校でスタートしました。コロナ禍ということで出足からつまづいた形ではありますが、論理的思考力を養う上で、すぐ結果が出るプログラミングは効果的だと思います。

たとえば文書作成ソフトの老舗・ジャストシステムは、教育ソフト「ジャストスマイル8」を提供しています。その中でプログラミングに対応した「スマイルチャート」(フローチャート作り)と「スマイルブロック」(プログラム作成)を展開しています。

在宅でも学ぶこともできるので、そういう点でも時代のニーズにあっていると思われます。ワープロソフト「一太郎」で培ったノウハウは伊達ではありませんね。

◆スマイルゼミ◆タブレットで学ぶ 【小学生向け通信教育】が誕生!

純粋学問のすゝめ


Q: こういった研究にはどういった意味があるのですか?
A: まず1つ目に、人間がなぜここに存在しているのか、ということを考えるのが、ある意味、人間の特権ですよね。
2つ目は、長い目で見ると、いつかは(役に立つ)。例えば「電子」が発見されたのは今から110年前ですが、今では電子がない生活は考えられないくらいエレクトロニクスは浸透しています。そういう意味で、ヒッグスもいつかは皆さんの生活に役に立つ日が来る、と思います。

いや〜、教育というのは本当に大切ですね。国家運営の根幹に関わると言ってもいい。まぁ私が改めて言うことでもありませんが・・・

教育→基礎科学→応用科学→経済

というのも、上記のビデオで言っているように、学校教育(公共教育)が基盤となって、それが基礎科学(純粋科学)を醸成し、もちろん応用科学も育成し、直接・関節を問わずビジネスや経済のバックボーンになる。風が吹けば桶屋が儲かるじゃあないですが、「教育→基礎科学→応用科学→ビジネス/経済」という流れになる。

それで、国や地域の経済が拡大すると、その富がまた「教育」にフィードバックされる。こうして主に先進国では公共教育が充実し、教育レベルが徐々に上昇し、経済成長に寄与する。経済の質、すなわち社会のクオリティーが上がるのは、目に見えない教育レベルが大きく寄与していると思います。

もちろん、教育がビジネスに直結する場合もあれば、教育がビジネスの前段階である応用科学などの応用分野を強化するケースもある。そして、前述したように、教育は(ストレートに経済発展に貢献しないであろう)基礎科学などの純粋アカデミック分野を拡充する。

役に立たない学問でも ”寝かせる” こと役に立つ?

アカデミズムに彩られた純粋学問分野も、時を経て、いずれ政治/経済/社会の発展に寄与する。なんの役に立たないと思われる学問でも、”寝かせる” ことで実体経済にプラスの効果をもたらす可能性があるのです。エジソンは最初に蓄音機を発明した時、その後の大規模な音楽産業を全く予知できず、「遺言のために使える」と新聞記者に言ったとか・・・

特に昨今の日本は、量的成長から質的成長に切り替える必要に迫られています。”高品質” の日本社会が維持され発展されれば、今まで以上に海外からクールジャパン(ピースフルジャパン?)を目指して、観光客が押し寄せることでしょう。それが日本経済の成長にもつながるのですから。

※参考資料:
エジソン – Footprint

面倒見が良い大学

偏差値ランキング

御存知の通り、大学受験において「良い大学・良くない大学」の指針の一つに、偏差値がある。これは入学を許可された、すなわち合格した学生が、入学前に(受験生時代に)どの程度の学力を有していたか、という統計上の目安である。

かつては、いや今でも「偏差値教育は間違っている!」という批判があるが、偏差値自体は受験生全体から割り出した該当生徒の「統計的位置づけ」を示したに過ぎない。別に「偏差値教育」というカテゴリーの教育スタイルがあるわけではない。

もちろん一般的に、偏差値はかなり正確に、その大学に入った学生たちの学力を示している。偏差値を導き出す上で、母数が多ければ多いほど正しい値が抽出される。大学受験における偏差値で、特に多くの大学・学部で採用している3科目(3教科)入試では、受験者数が多いので正しい(とされる)値が出やすい。3科目入試の「偏差値ランキング」は、ほぼその大学・学部の学力と人気を反映している。

入学後のランキング?

それに対して、入学後の大学ランキングは、むろん専門的には論文の提出数とか研究成果とかを主に指数化した順位だろう。THE世界大学ランキング(Times Higher Education)などはその部類に入るかもしれない。

ただ大学も教育機関であり、優秀な学生を生産する「工場」だと乱暴な仮定をすると、教育進学総合研究所が発表する「面倒見が良い大学ランキング」は一つの大きな判断材料になる。面倒見が良いということは、卒業後のことに、その大学が力を入れている、ということになるからだ。


面倒見が良い大学ランキング2017、1位は13年連続のあの大学 1枚目の写真・画像、リセマム、引用

昔と違って、単純に「官庁や大企業に多くの学生を入社させた」というだけで、その大学が評価されるわけではない。きれいごとではなく、学生たちが希望の進路に進み、多少の苦難を乗り越えても、それなりに充実した人生を送ってもらうことが重要だ。

絶対的な正解はないのだが、「面倒見が良い」というキーワードは、その大学が学生の人生を真剣に考え、取り組んでいる証でもある。ぜひ大学受験をする際には、このような大学の「面倒見の良さ」も、一つの選考基準にされてはいかがだろうか。

※参考資料:
偏差値、Wikipedia、最終更新2016年10月14日
最新!「面倒見がよい大学」ランキング100、就職四季報プラスワン、東洋経済オンライン、2017年02月10日
面倒見が良い大学ランキング2017、1位は13年連続のあの大学、リセマム、2017年09月21日
THE世界大学ランキング 日本版|日本の大学の教育力ランキング

ベネッセコーポレーション 進研ゼミ・こどもちゃれんじ

予備校にすがる悲しい大学

近年、大学によっては「空洞化」というか「地盤沈下」というか、教育機関としても能力を大きく疑問視されるケースが出てきています。なんと大手予備校などに「入学試験問題」を外注する大学も増えているという。

「来ますよ。毎年たくさん来ます。入学試験を作ってくれないか、という依頼が」

ある有力予備校の担当者は、うんざりとした表情でこう告白する。・・・問題作成の依頼は、一般には知られていないが、大学関係者間では当たり前といった雰囲気さえある。・・・どうして大学は外部へ作成依頼するのか。ある私立大学の入試責任者は、「大学に金がないことが根本的な原因だ」と話す。

少子化が進む中で、大学が増え続け経営が厳しくなっていることに加え、国からの補助金も減っている。大学経営が厳しくなる中、大学教授が退職しても新たな常勤の教員は補充しないといった手段で、教員数を削減する動きが広がる。結果として、正しく高校の学習内容の範囲で問題を作れる教員がいなくなった。・・・

予備校の「裏メニュー」にすがる悲しい大学、日経ビジネスオンライン、2017年02月22日

大学にカネもヒトもない

このような実態になったのはなぜか。記事にもあるが、ありていに言って、大学にカネがない。ヒトがいない・・・ということです。基本的に補助金で成り立っている大学経営であるが、長らく続いてきた公的資金の投入が減らされてきている。国立大学においては「年間1%削減」というルールが10年ほど続いている。

“親方日の丸” 日本政府自体がそもそも財政難なのでやむを得ないのですが、大学経営の本丸である「お客様」の学生数も横ばいというか、いや2011年をピークに僅かに減少傾向にあります。少子化久しい昨今なので、これまたやむを得ない状況です。


※図: 9.大学、文部科学統計要覧(平成27年版):文部科学省、一部引用

徐々に大学の運営資金が減りつつある状況です。こうなると、どうしても教授、准教授、講師などの先生たちの人件費も、俎上にのせざるを得ない。優秀な先生方をぜいたくに採用する状況にはないのです。それどころが聡明な教授が退職されても、その後釜がいない・・・なんていうことも意図的に行われやすい。まぁ人減らしです。

そうなると入試問題を作る人材が大学にいなくなる・・・という従来の常識では考えられない事態に陥る。そこで大学側は予備校に「入試問題」を外注するという、あってはならないことが現実化するわけです。入試問題が事前に漏れやすいる、ということも当然ながら心配されます。

定評のある大学を選びたい

さらに、そもそも大学において入学試験は「肝」です。大学はそのポリシーをもって、取りたい学生を適切に選抜するという大切な部分を、大学入試は担っている。まさに大学そのものの存立基盤=入試と言っても過言ではない。そこが根底から脅かされている。けっこう恐ろしいことです。

こういう側面からも例えば、やはりある程度、定評のある大学を選びたいものです。「近大マグロ」とで有名な近畿大学など、偏差値や知名度だけでなく、社会からどう評価されているか、どう大学が努力しているかを、受験校を選ぶ際に十分に考慮したい。

※参考資料:
なぜ日本の大学政策は国内外からの指摘にもかかわらず運営費交付金削減と競争的資金政策に拘り続けるのか、BLOGOS(ブロゴス)、2016年11月02日
近大マグロ、Wikipedia、最終更新 2016年3月30日

アイスを食べるも熟成が必要

噂のスーパープレミアムアイスクリーム(スジャータ)を食べました。名前が変わったのか「スジャータ・ハイクオリティー・アイスクリーム(バニラ)」になっていましたが、いやいやJRのWebのメニューを見る限り、商品名は「プレミアムアイスクリーム」ですね。

新幹線の車内販売で大人気のアイスって? – NAVER まとめ

さっそくその「シンカンセンスゴイカタイアイス(新幹線すごい硬いアイス)」を試してみるべく、包丁をつきたて・・・いや失敬、スプーンを突き立ててみました。突き立たない・・・これが現実か。アイスクリーム面のやや端の方の溶けやすい部分を “活用” して、やっとこさ “突き立て” させました。

なんとも硬い。何でこんなに硬いのか。それに引き換え、あまりに柔らかいプラスチック製のチャチな(失敬)スプーン・・・この取り合わせは、もしかしてこのスジャータ・ハイクオリティー・アイスクリーム(バニラ)を引き立てるための演出なのか? などと、どうでもいいことを考えてしまいました。

美味しい!ヤミー(Yummy)!

さっそく味わってみることに・・・「美味しい!ヤミー(Yummy)!」の三拍子ですなぁ。コクがあっておいしいです。280円はちょっと高いかなぁとも感じましたが、旅のお供にこの “旨さ” と “硬さ” がお似合いかもしれません。

製造元のスジャータさんは別名、いや本名(?)名古屋製酪株式会社と申しまして、名古屋方面では乳製品の老舗企業。スジャータといえばコーヒーフレッシュ(コーヒー等に入れるクリームのポーション)の代名詞です。

そのスジャータ・・・いや名古屋製酪さんが作ったアイスクリームです。味は保証します。コクがあって爽やかさもあり、搾りたての牛乳で作ったアイスクリームという感じがします。これは素晴らしい・・・と一人で悦に入っています。

溶けてきました

しかしそうこうこの記事を書いているうちに、「新幹線すごい硬いアイス」が溶けてきたようです。車内の売り子さん(今は男のイケメン君なのね)が、確か “硬いので少し経ってから召し上がり下さい” みたいなことを呟いたと思うので、再度ハシを、いやいやスプーンを入れてみました。

おお〜、溶けてとてもスムーズにハシがすすむ・・・じゃなくてスプーンがすすむ。これは二重においしい。というのも、元々美味しいアイスクリームをガッツリおクチに運べるから美味しさ二倍なわけです。アイスクリーム好きにはたまりませんね。

おいしいコクのあるアイスを食べるにも熟成時間(?)が必要なのか・・・『大人のための数学勉強法 ― どんな問題も解ける10のアプローチ』で永野裕之先生も、数学の定理や公式を証明することで自己の中で “熟成” され、知識から知恵に進化する・・・みたいなことを言っています。美味しいアイスも身になる勉強も「熟成」がキーになるのかもしれませんね。

ちなみに銀紙(アルミホイル)をつけたまま食べるのは、これはもう新幹線乗車時のマナーです(?)。アルミホイルというゴミが散逸しないように気を配っているわけです・・・とワタクシ一人で勝手に思っているだけですが・・・。たいへん独りよがりな記事をお読みいただき(しかもラーニングとはあまり関係ない・・・)、誠にありがとうございました。

 大人のための数学勉強法 ― どんな問題も解ける10のアプローチ、永野裕之(著)、ダイヤモンド社、2012年

※参考資料:
新幹線の車内販売で大人気のアイスって?、NAVER まとめ、更新日:2016年01月25日
隠れた名物?知る人ぞ知る新幹線の「シンカンセンスゴイカタイアイス」、おたくま経済新聞、2016年11月30日
スジャータ めいらくグループ
コーヒーフレッシュ、Wikipedia、最終更新2016年09月05日

語学、歴史、アクティブ・ラーニング

英語、小5から教科 高校「歴史総合」創設

・・・中央教育審議会(北山禎介会長)は21日、2020年度以降に小中高校で順次実施する次期学習指導要領の改定方針をまとめ、松野博一文科相に答申した。

歌などで楽しみながら学ぶ教科外の「外国語活動」としている小学校5、6年の英語を正式教科に格上げし、外国語活動を3、4年に前倒しして実施する。高校は現在検討中の大学入試改革を踏まえて科目を大幅に見直し、日本史と世界史を融合した新必修科目「歴史総合」などを創設。小中高校の全教科を通じ討論や発表で主体的に学ぶ学習形態「アクティブ・ラーニング」も導入する。

毎日新聞、2016年12月21日

外国語活動、歴史総合、アクティブ・ラーニング・・・これが実施されたら、たぶん日本の公共教育もかなり完成度が高いというか、時代にビビットに対応した内容になると思う。外国語活動で自然に国際性が身につくのはもちろんのこと、アクティブ・ラーニングで主体性が磨かれ、歴史総合で日本と世界を俯瞰できるメンタリティーが育まれる。

ハイレベルな日本の教育

おそらくシンガポールにも十分に伍していけるレベルになると思う。まぁ元々すでに日本は「OECD生徒の学習到達度調査(PISA)」で上位にあります。科学的リテラシーで2位(56カ国・地域)、読解力で8位(70カ国・地域)、数学的リテラシーで5位(70カ国・地域)とかなりハイレベルと言えます。

これに従来苦手と言われていた語学力と積極性がこなれてくるとなれば、まさに「タフでグローバルな人材育成」となるわけです。2〜3年前に流行った東大・濱田純一総長の口ぐせが、東京大学を起点に4年ほどのタイムギャップで日本全国に波及する。まさにそういう時代なんですね。

※参考資料:
OECD生徒の学習到達度調査(PISA)、国立教育政策研究所 National Institute for Educational Policy Research
PISA2015年調査国際結果の要約、2016年12月
「教育力、研究力を高め、タフでグローバルな人材を育成します」--東京大学・濱田純一総長、経済界、2014年11月13日

 東京大学 世界の知の拠点へ、濱田純一(著)、東京大学出版会、2014年

英・数・国の3教科が重要なわけ

小学校から高校までのいわゆる初等教育・中等教育(K-12)で、主要となる教科は「英語・国語・数学・社会・理科」です。「英数国理社」などど(順番が違うか?)略して言ったりしますが、よくこれらの科目は基礎科目で、将来の子供たちの人生において “万能薬” の働きをします・・・なんて言いますよね。

万能かどうかはともかく、学校の主要カリキュラムが互換性が高い基礎情報&ノウハウなのは事実でしょう。例に出して大変恐縮ですが、日本を代表する超一流プロ野球選手だって「野望」という単語を知らなくて、ちょっと恥ずかしい思いをしていますし・・・。

日本ハム・大谷翔平投手が30日放送のフジテレビ系「スポーツLIFE HERO’S」にチームメートの中田翔内野手とともにVTR出演し、中田の“おバカ”ぶりに必死に笑いをかみ殺していた。

インタビューで2人は日本シリーズの裏話など明かしたが、最後にアナウンサーから「来年の野望を教えて下さい?」と問われた中田は「ヤボー?ヤボーって何?」と隣の大谷にこっそり聞いた。・・・

大谷、中田翔の“おバカ”ぶりに笑い止まらず「野望知らないってビックリ」、デイリースポーツ online、2016年10月31日

「英・数・国」が自分を助ける

どんな職業に就くにしても、少なくても「英・数・国」は十二分に使えたほうがいい。国や大企業が「ゆりかごから墓場まで」というノリで、個人の人生をカバーしている時代ならともかく、いつ財政破たんするかわからない現代ニッポンで、自分の生活は自己責任で守っていかなければならない。サラリーマンやるにしても、自営業を営むにしても、自ら稼ぐ体制が必要です。

どんな職業でも “自ら稼ぐ” となると、経営管理や財務能力など俗にいう「経営力」が必要だし、そして最も大事なのはマーケティングとも営業力ともいわれる「集客力」が必須です。政府や農協に守られている農業でさえ、作物を消費する “お客様” 目線は重要だし、人口減少に悩む自治体(地方政府)でさえ、いかに若い住民を呼び寄せるかとやはり “お客様” 目線が必要です。

つまりあらゆる職業で「経営力」と「集客力」がカギを握る、と思う。サクランボ農家であろうと、アパート経営の大家さんであろうと、町工場であろうと、TVタレントであろうと、文筆家であろうと、学者であろうと、「経営力」と「集客力」がカギを握る時代です。なんらかの形でお客さんを集め、継続的にその業界のネタ(!)を提供し続ける必要があるからです。

語学でヒトを動かし、数学でモノ・カネを動かす

経済はヒト・モノ・カネと言いますが、ざっくり集客力は「ヒト」であり、経営力は「モノ・カネ」の視点で見ることが肝要です。こう考えると「ヒト」を動かすには “語学” が必須で、「モノ・カネ」をコントロールするには実は “数学” の力が非常に有用です。金融工学が数学と密接に結びついているのは偶然ではないのです。

人を動かす文庫版 [ デール・カーネギー ]

ですから、子どものうちから「語学」と「数学」に親しみ、重要科目として身につけさせようとするK-12(初等・中等教育)は正しい。誤解を恐れず大雑把に言えば、「語学」でヒトを動かし、「数学」でモノとカネを動かす。私はこう考えています。したがって国語・英語・数学が生きていくうえで重要になってくるわけです。

※参考資料:
アメリカ合衆国の中等教育、Wikipedia、最終更新2016年01月29日
ゆりかごから墓場まで、Wikipedia、最終更新2016年09月16日
大論争!3教科に絞るべきか or 5教科すべて勉強すべきか?~みんなの意見と中西の回答~、勉強の集中力が10倍アップする秘訣~早稲田集中力研究会、2015年06月28日

「プログラミング教育」は必要?

・・・プログラミング教育は、プログラミングができる人材の裾野を広げるという意義にとどまりません。プログラミングをするには、論理的思考力や創造性、問題解決能力が欠かせません。プログラミング教育には、そうした資質・能力を育める側面があります。・・・

なぜ、小学校からの「プログラミング教育」が必要?、ベネッセ教育情報サイト、2016年06月03日

みなさん、プログラミングというと小難しいBASICなどのプログラミング言語を思い浮かべてしまいますが、さにあらんや、現代ではレゴのようなブロック玩具感覚で学べる「ビジュアルプログラミング言語」が出てきています。「Scratch」というMITメディアラボ開発のプログラミング言語が有名で、佐賀県武雄市とDeNA、および東洋大学が共同で小学生にScratchを使い、プログラミング教育の実証研究を行っています。


※画像: Scratch (プログラミング言語)、Wikipedia、最終更新2016年03月30日

児童たち「楽しい。またやりたい」

とにかく楽しい。武雄市の小学1年生を対象にした実証研究では、プログラミング教育を受けた児童たちは一様に「楽しい。またやりたい」と言っているようです。Scratchの仕様が子ども向けというのもありますが、各々が自分で好きなプログラムを作って発表するという行為そのものが、遊び感覚かつ主体的で、とても楽しいそうです。

このプログラミング教育の主たる部分は、まさにアクティブラーニングであります。学習指導要領上で他のカリキュラムとの時間配分を考えると、「プログラミング教育=アクティブラーニング」として学校教育に導入してもいいと思う。ぜひ馳浩・文部科学相には、無駄のない次世代型教育制度を検討願いたいです。

※参考資料:
BASIC、Wikipedia、最終更新2015年12月19日
レゴ、Wikipedia、最終更新2016年05月14日
なぜ、小学校からの「プログラミング教育」が必要?、ベネッセ教育情報サイト、2016年06月03日
公立小学校1年生へのプログラミング教育実施、株式会社ディー・エヌ・エー【DeNA】、2014年6月25日
川崎修平(DeNA CTO)「プログラミング学習教材のコンセプトとそれに込めた想い」会見、株式会社ディー・エヌ・エー【DeNA】
小1へのプログラミング教育、佐賀県武雄市が成果報告、日本経済新聞、2015年02月14日
Scratchで始めるプログラミング教育(1):プログラミングを学習する意義、Scratchの基本的な使い方超入門 (1/3)、@IT、2016年03月21日

AI・ロボットそしてファイナンス教育


※画像: テキスト「10代から学ぶパーソナルファイナンス」(学校には無償提供)、日本FP協会、引用

生徒が「教育」を作る

「何かを創り出す」教育” でも書きましたが、これからは徐々に、生徒が教育プログラムの中身を自ら提案して、作り上げていくノリが出てくると思う。教育そのものが上から降ってくる感じから、生徒から教育そのものを作っていくイメージでしょう。

もちろん日本人としての基本技能、いわゆる「読み書きソロバン」は小学校などで徹底的に「上から降ってくる」べきでしょうが、そこから先は先生が生徒に一方的に教えるパターンは減少すると思う。ICT教育すなわちオンライン教育・ネット塾といった形態に、人工知能(AI)とロボット工学(ドローン含む)がビルトインされ、教育の質が変わっていくでしょう。

AIとロボットを使いこなし、カスタマイズし、状況にあったAI・ロボット環境を作る。そういったセンスとノウハウが近未来には求められる。教育もその方向に進むでしょう。その中で、語学や数学、プログラミング教育の他に、ファイナンス教育(金融教育)も入ってくると思う。

ファイナンス教育と中等教育

現在において、大学におけるファイナンス教育(金融教育)は少しづつ盛んになってきているが、私は中等教育でも、もっとファイナンス教育を大胆に取り入れてもいいと思う。

なぜか。今後、社会のサイバー化はどんどん進み、お金の存在もどんどんサイバー化し、具体的なものから抽象的なものに変質してくる。いわゆるFintechの領域がどんどん広がる。これからの時代、子どもの頃から基本的なファイナンス教育を施さないと、お金とはなんぞや、経済とはなんぞや・・・というのがだんだんわからなくなる。


※写真: 東証Arrows見学、日本取引所グループ、2015年10月29日更新、引用

現在はまだ現金・キャッシュが中心となって日常の経済が回っているが、これが電子マネー中心になると日常のお金のやり取りでさえ見えにくくなる。とりわけ子どもたちは??となると思う。それをカバーするのがファイナンス教育・金融教育です。ぜひ、中等教育からファイナンス教育を少しづつでもいいから確実に取り入れる。このことはとても重要だと思います。

ただ最後に一つ付け加えると、ここでいうファイナンス教育には経済の三要素「ヒト・モノ・カネ」をキチンと網羅すべきです。ですから、もしかしたら「ファイナンス教育」というより「経済の基礎教育」と言ったほうがいいのかもしれない。いずれにせよますますサイバー化する経済に対し、子どもたちがある程度しっかり経済状況を認識できる教育プログラムは用意されるべきでしょう。

※参考資料:
「何かを創り出す」教育、ネット塾ジャーナル、2016年05月26日
人工知能(AI)をビジネスに活用する「冴えたやり方」、TechTargetジャパン、2016年05月30日
Fintech、Wikipedia、最終更新2016年04月10日
中等教育、Wikipedia、最終更新2016年04月01日
第5章 初等中等教育における学習指導でのICT活用、文部科学省
金融教育をめぐる国内外の状況 と課題、伊藤宏一・千葉商科大学大学院会計ファイナンス研究科教授、金融庁、2012年11月08日
テキスト「10代から学ぶパーソナルファイナンス」(学校には無償提供)、日本FP協会
東証Arrows見学、日本取引所グループ、2015年10月29日更新


学校は必要か否か

・・・オンライン教育サービスを利用すれば、学習者は学校に行かなくとも勉強できる。極端な言い方をすれば、勉強をするために学校に行く必要はなくなった、ともいえる。・・・学校は必要か否か。岩居教授(岩居弘樹・大阪大学教授)は「知識を得るためだけならオンライン教育サービスでもよいだろう」と言い切る。

だが「知識を学べばよいというわけではない」と同教授は強調する。「知識の定着には『経験すること』が重要。他者との関わりの中で失敗をし、恥をかく。こうした経験こそが本物の学びとして定着するために必要だ。今後の授業は『学習者が何を経験できるか』がますます重要視されるだろう」・・・

「オンライン教育」があれば学校は不要か? 学校IT活用の先駆者が白熱議論、TechTargetジャパン 教育IT、2016年05月16日

授業では「学習者が何を経験できるか」がより重要視される、ですか。なるほど。経験というか実体験が一層重要になってくるわけですね。バーチャルリアリティ技術が進み普及してくると、ちょっと話は違ってくるかもしれませんが、当面は学習者が実体験を経験することで、知識が身につく。これは間違いない。

学校では「経験値」を養う

いわゆる経験値が高い・低いといわれるもので、オンラインで知識を一通り習得し、実体験を通じて真に自分のものにする。これがこれからの教育や学習のあり方、スタンダードなノウハウになるでしょう。やはり学習には「リア充」が大切なんですね。昔から「知識を知恵に変えろ」と言われますが、そういったオーソドックスな考え方はオンライン教育(ネット塾)の時代にも合致する。

反転授業がいい例ですが、自宅など学校外でオンライン学習して一通りの知識を仕入れ、それを学校で実践してみる。行動してみる。これからは学校はワークショップの場であり、発表の場であり、”何かを創り出す” 場なのかもしれません。

そういう位置づけに移行するとなると、一般社会と学校とのギャップが徐々に少なくなるでしょう。学校教育≒OJTとまでは言いませんが、学校教育全体も結果としてかなり実践的な色彩を強めることになると思います。

※参考資料:
バーチャルリアリティ、Wikipedia、最終更新2016年05月26日
リア充、Wikipedia、最終更新2016年01月24日
知識を知恵にするのは経験であり、それには行動が必要である、あなたのスイッチを押すブログ、ばんか(bamka)、2014年03月08日
「何かを創り出す」教育、ネット塾ジャーナル、2016年05月26日
ワークショップ、Wikipedia、最終更新2015年03月07日
OJT、Wikipedia、最終更新2015年04月22日

「何かを創り出す」教育

・・・GEM(グローバル・アントレプレナーシップ・モニター)調査では、〔1〕起業の準備を始めている人、〔2〕創業後42か月未満の企業を経営している人の合計が18~64歳人口100人当たり何人いるかをEEA(Early-Stage Entrepreneurial Activity)と定義し、各国の起業活動の活発さを測っている。OECD諸国のEEAを比較すると(第1-2-29図)、日本の値はハンガリーに続いて2番目に低くなっている。以上から、国際的に見ても、我が国の開業・廃業の水準は、活発とは言えない状況であることが分かる。

第3節 開業・廃業の経済全体への影響、中小企業白書 2007年版、経済産業省

上記の記述は2006年時点のものですが、実は平成24年(2012年)でも同じようなもので、それが下記のグラフになります。


GEM調査、一般財団法人 ベンチャーエンタープライズセンター VEC、引用

日本の起業家意識の低さ

とにかく日本は起業家意識の低さが顕著で、これはどうしたものかと考えされてしまいます。米国や中国に遅れを取っているのは、まぁわかるのですが、台湾や韓国にもほぼダブルスコアで負けています。無理矢理に結びつけるのも何ですが、昨今の大企業の “情報改ざん” 的な不祥事が頻発するのも、起業家精神の低さと関係している気がします。

企業というのは多少なりとも成功すると、その成功体験にとらわれ、新しいことに挑戦しにくくなります。これは人間集団の性であり、やむを得ない部分でもあります。したがって現実的には、古く非効率な企業は市場から撤退・退場し、その穴埋めを新しく動きの早い(速い)新興企業が行なう。これが経済社会のあるべき姿です。

起業や創業というものは、社会において常に行われていなければならないのですが、そうはなっていない。これは多分に学校教育が「何かを創り出す」ということを念頭に置いていないからだと思う。例えて言うなら、常に与えられた「羽目絵パズル」を解くことばかりに注意が向きすぎている。これからは「レゴ・ブロック」で何かを創り出す。この発想が必要です。

学校教育で「何かを創り出す」

何かを創り出す。この姿勢こそが、今の日本に必要であり、かつ決定的にかけている要素だと思う。資源がなく、なおかつ少子高齢化もどんどん進む日本で、創造力豊かな人材を次々と輩出しなければ、この国は間違いなく立ち行かなくなってしまう。これは自明の理だと思う。

最近は大学のゼミみたいなアクティブ・ラーニングも中等教育で採用され始めていますが、初等教育でもアクティブな教育として、例えばタブレットを使った「プログラミング教育」を株式会社DeNAが取り組んでいます。

2014年6月25日、佐賀県武雄市、当社、東洋大学の産官学連携の取り組みとして、公立小学校の1年生に向けた、プログラミング教育の実証研究を実施することを発表しました。・・・単に「未来のプログラマーになる人材を増やす」ということではなく、幼少期の言語教育のひとつとしてプログラミングを学習することが、日本の将来を担う子どもたちの可能性を広げることにつながるよう、尽力してまいります。・・・

公立小学校1年生へのプログラミング教育実施、株式会社ディー・エヌ・エー【DeNA】

100%の児童が「プログラミングを楽しい、もっと学びたい」

この取り組みはかなり成功したようで、試行後なんと100%の児童が「プログラミングを楽しいと思い、もっと学びたいと感じた」と聞いています。もちろんDeNA社は子ども向けに扱いやすいプログラミングツールを提供したのですが、それを差し引いても、子どもたちは生き生きと実に個性的で面白いプログラム「作品」を生み出してきたそうです。

これはタブレットを使ったプログラミング事例ですが、それ以外でも、子どもたちは「何かを創り出す」ということに対して、非常にポジティブに行動します。ゆとり教育の是非が問われている昨今ですが、再度「詰め込み教育」に戻るのではなく、アクティブ・ラーニング的な「何かを創り出す」方向にカジを切って欲しいと思います。

もちろん「何かを創り出す」といっても非常に単純かつローレベルの事象もあるでしょうし、逆に高度過ぎる事例もあるでしょう。それに最も厄介なのは「正解」が無いケースも多いので、評価がとみに難しいという点です。アクティブ・ラーニングを採用すると、教員は今までと違ったスキルを要求され、しごく大変だと思います。

しかしその価値はある。教師の方々はアクティブ・ラーニングで相当に苦労するでしょうし、うまくいかないケースもたくさん出てくると思う。しかし仮にそうだとしても、その苦労に見合う価値は十分にある。私はそう確信しています。これからの日本人は何らかの意味で常に「アクティブ」でいなければいけないと信じるからです。

※参考資料:
ジグソーパズルvsレゴ®ブロック、ネット塾ジャーナル、2015年06月15日
ゆとり教育、Wikipedia、最終更新2016年05月11日
詰め込み教育、Wikipedia、最終更新2016年04月19日
グローバル教育 気になるキーワード VOL.4 アクティブ・ラーニング、G-Edu、コアネット教育総合研究所 所長 松原和之、2015年09月