林先生vs.子育てママ(5)

>> 前回の記事より続く

フジテレビ「あすなろラボ」の「実験。林先生は子供の勉強で困っているお母さん達の悩みを解決できるのか?」の続きです。引用部分は、一部改変・省略していますが、おおよその口述筆記です。

3歳から5歳に多くしゃべらせる

最も重要なのは3歳から5歳。左脳が大きく成長する。言語とか論理とか。その時期に大事なことは2つ。①(子どもが)たくさんしゃべること。②そして、(子どもが)手を動かすこと。その2つをしてやると、脳が成長する。

3歳から5歳の時期に、親が絶対やってあげないといけないことは、子どもの「なぜか?」を、うまく受け入れる。子どもの「なぜか?」は面倒くさいですよね。答えを出そうとするから面倒くさいのです。どうすればいいか。何でなの? 何でだと思う? そう返せばいい。そうしたら自分で考える。

子どもが自分で考える時間を確保するために、親は質問を「はね返して」あげれば良い。そう、林先生は説きます。「お母さん、忙しいから後で。」は、まずい。

(あるところの親子の会話で、子どもが)何でダメなの、と子どもがお母さんに聞いていた。お母さんの答えはこれです。

「ダメって言ったらダメ。」(笑)

あなたのお子さんは、なぜダメかを聞いている。にもかかわらず、ダメって言ったらダメ。これは言っちゃいけない。そうすると子どもは聞くのをやめていくのです。自分の世界に閉じこもっていくのです。

なぜダメかと言われたら、その理由について、どうしてダメだと思う? ・・・と聞けばそれでいいじゃないですか。

とにかく子どもに自分で考えて、しゃべらせる。言葉を発するように誘導するのがとても大事で、親の役割の一つだとのこと。この会話自体が、子どもにとって大好きなお母さんとの楽しいコミュニケーションにもなる。それが脳の発育に必要だそうです。

自分がやらず子どもにやらせるのは最悪

「子どもが本を読まない」という悩みに関して、林先生は親が見本を見せるしかない、と言う。親が読書好きなら、子どもも読書好きになりやすい。テレビのワイドショーばかり見ている母親が、子ども日本を読め、と言っても、これは無理だと・・・。なるほど。

「自分がやらないことを子どもにやらせるのは最悪です。自分ができなかったからと言って、その夢を子どもに託すのも最悪です。」と換言されました。もし子どもにやらせたいことがあるならば、まず自分がやっているところを見せるしかない。

さらに、上記の流れから、勉強を嫌いな親から、勉強を好きな子どもが出てくるのは難しい。ただ、もしその親御さんが(嫌いな)勉強に頑張って取り組んでいれば、子どもが勉強好きになる可能性は多少はある。

教育とは「教え育てる」ではなく「教え育つ」

また、そもそも勉強は「させる」ものではなく、本人が「やる気になる」かどうかだけだ、そうです。

若い先生にも言うのですが、「教育」という字を読み間違えるな、と。往々にして教師は教えたがりで、俺について来いという教育をするのですが、「教育」を「教え育てる」と読んではダメだ。我々ができるのは「教える」だけ。後は「育つ」のを願うのみ(「教え育つ」)。

教師側は勉強ができるという姿を見せる。そして勉強ができるとこんなに楽しいよ、こんなに世界が広がるよ、というところは見せる。それで子供たちが、勉強をやってみようかな、と思えば良いが・・・。実はそうなるかどうかは全く分からない。結局、最終的に勉強をやるかどうかは、本人次第。

僕はこの(予備校教師の)仕事を22年間やっていますが、生徒に勉強をやらせようと思ったことは一回もない。一生懸命、自分の持っているものを(生徒に)伝えようと教えようとはしますが、それで彼らがやってくれるかどうかは彼ら次第です。

>> 続きは後日へ

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