凝り固まった院卒より柔軟な学部卒?


人事部はここを見ている!』溝上憲文著(プレジデント社刊)

・・・理系は大学院の修士卒でなければ就職が難しいと考えている学生や親が多くいます。しかし、それは大変な誤解です。多くの企業は大学院卒よりもむしろ学部卒の学生に応募してほしいと期待しています。・・・

もちろん一部の特殊な研究部門では修士・博士課程も何人か必要です。しかし大半の理系出身者は技術部門を経て、営業、管理系など様々な部門に異動するのが一般的です。むしろ特定の分野に頭が凝り固まった修士卒より、純粋かつ柔軟な頭の持つ学部卒がほしいというのが本音なのです。

就職に有利な理系! 院卒より学部卒が欲しい企業の言い分 あなたの出世、採用、給料、リストラはこう決まる【21】、PRESIDENT Online、2016年1月20日

「頭が凝り固まった修士卒より、純粋かつ柔軟な頭の持つ学部卒がほしい」か・・・。人間の脳ってやっぱり一定のキャパ(キャパシティー)があって、勉強し過ぎるとハードディスクがいっぱいのパソコンみたいに動きは遅くなるし、新しい分野への適応も悪くなる・・・のかもしれない。やはり俗にいう柔軟性が落ちるわけね。

中等教育までは「浅く広く」

ここが学校教育(中等教育・高等教育)の難しいところで、あんまりガツガツに特定の科目を詰め込み式に長期にわたって頑張っちゃうと、その子どもたちの将来の柔軟性に支障が出る可能性がある。やはり中等教育までは「浅く広く」が基本パターンなのかな。

大学院卒で特定の専門領域に秀でていても、就職して他の分野でつぶしが利かないと困っちゃう。使えない人材になってしまう。院卒の人は「せっかく長期にお金もかけて勉強し、やっと修士・博士をゲットしたのだから、それを捨てるのはもったいない」という感覚にもおそわれるでしょう。


※写真はWikipediaからの引用です。

例えば、お笑いコンビ「パックンマックン」のパックンはなんと(!)あの超難関のハーバード大学をご卒業されていますが、”比較宗教学部” であったこともあり、大学で勉強したことが「なかなか役に立たない」とテレビのバラエティー番組でボヤいていたっけ。

かように、優秀な大学でがっつり長期間勉強しちゃうと、どうしてもそれを卒業後もダイレクトに役に立てようとしてしまう。苦労して難関大学に入り、カネと時間と労力を大学院の課程に注げば、それを就職先で役立てようと思うのは至極当然です。しかしそれに凝り固まっちゃうと、臨機応変に対応できない。社会人になって、時に自分の勉強してきたことを否定しなければならなくなる局面もあるでしょう。これは大学院卒の方には精神的にもなかなか厳しい。

勉強し過ぎることの “弊害” という問題は、なんとも厄介な一面をはらんでいますね。

※参考資料:
K-12、Wikipedia、最終更新2015年4月3日
パトリック・ハーラン、Wikipedia、最終更新2016年01月01日

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