出題者になる

・・・過去問をやっても、初めは出題の傾向がわかるだけかもしれません。でも、次第に問題の解き方のコツがわかるようになります。さらに、受験勉強が進むと、その問題がなぜ出題されたのか、出題者が設問に込めた意図が見えるようになります。

そして究極のレベルといえるのが、同じ傾向の問題を自分で作れるようになること。ここまでくれば、合格は不動のものとなります。

試験に受かる「技術」 灘高が教えてくれた「超」合理的メソッド (講談社現代新書)、吉田たかよし著、2015年、77頁

「同じ傾向の問題を自分で作れるようになること」
これはまさに究極の試験対策です。受験生が出題者レベルになる。まさに二刀流。野球で言えば、自分で150km超の剛速球を投げ、自分でホームランを打ち返すことができうる「大谷翔平」レベル(?)です。

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まぁ中等・高等教育でも資格試験でも試験に合格するのに、こんなハイレベルに至る必要性は無いわけですが、究極の “理想郷” は見えていたほうがいい。受験生自ら試験の出題者になりうる状態なら、それはまさに荘子に書かれた「木鶏(もっけい)」のレベルでしょう。

受験サプリで「木鶏」レベル?

たとえば大学受験オンライン予備校の「受験サプリ」でも、英語の関正生先生は「暗記英語からの解放」を旨としています。なぜこの英文法が大切なのか。どういう観点で英語をとらえれば良いのか。そういった「英語」にまつわる周辺知識もさまざまな角度から総動員して解説されます。

そのなかで、試験問題からフィードバックして解説されるケースは、当然ながら多い。大学の先生方がどういった心境でこういう問題を出題されるのか、わかりやすく説明されます。関先生の授業を軸に勉強を進めれば、試験出題者の意図が徐々に見えてくる。これは間違いないでしょう。

“同じ傾向の問題を自分で作れるようになる” という「木鶏」レベルまで昇華するには、受験サプリで勉強を続けたとしても、相当に時間と努力を要すると思います。しかし、不可能ではないでしょう。受験サプリ、恐るべしです。


※参考資料:
過去問から始めるのがベスト、ネット塾ジャーナル、2015年08月03日
木鶏、Wikipedia、最終更新2015年05月08日
関 正生ブログ 「暗記英語からの解放」

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