過去問から始めるのがベスト

勉強といえば、やはり王道は積み上げ式ですよね。例えば、小学校1年生から高等学校3年生(中等教育学校6年生)まで、5教科を徐々に積み上げていくのが基本路線です。したがって、大学受験対策も「基礎→応用→発展→過去問題集・模擬試験」となる、と考えられます。

しかしそれは甘いと、東京大学卒で受験生専門の心療内科医師・吉田たかよし先生はおっしゃる。順番が逆だと。まず「過去問」(過去問題集)から始めよ!とのことです。

ほとんどの受験生は、まず、受験科目の基礎を勉強して、ある程度、問題を解く能力が身についたところで、過去問に挑戦しているようです。私は、この常識に対して、真っ向からノーといいたい。私自身は、受験勉強を始める初日に、まず、過去問を解くことにしていたのです。
試験に受かる「技術」 灘高が教えてくれた「超」合理的メソッド (講談社現代新書)、吉田たかよし著、2015年、64頁引用

過去問から受験勉強に入るのがベスト

灘中学では中学生の段階で(!)東京大学の過去問を解くことを推奨しているらしいのですが、これは何も100点を取れと言っているわけではない。実際、中学生が取り組んでも、ほぼ0点です。当たり前です。それでも吉田先生は「過去問から受験勉強に入るのがベスト」と看破します。

つまり、時間をかけてでも東大(東京大学)の過去問に取り組むことで、おぼろげながら方向性が見えてきます。のっけから過去問題に触れているので、ざっくりではありますが勉強のポイントが見え始め、その後の勉強で無駄が少なくなります。一応ゴールが見えているので、無駄なく最短距離で学習をすすめることができるのです。

あと過去問からスタートする勉強法は、興味のない分野でも、試験のことが念頭にあるのでヤル気が出やすい、という第二の利点もあります。試験の出題範囲・出題傾向と自分の興味ある学習領域が完全に一致していればいいですが、現実にはズレているものです。

したがって過去問から始める受験勉強は、単に試験範囲がイメージしやすくムダのない勉強ができるだけでなく、興味のない勉強内容に対しても “試験に出る” ということでモチベーションを維持しやすい、という利点もあるのです。

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大学入試の過去問なら、新聞発表や書店等でも手に入れることができますが、今はインターネット上でも容易に入手できます。大学入試センターや各種予備校のサイトからゲットするとか、あるいはネット塾系でしたらリクルートの「受験サプリ」がセンター試験や各大学の過去問を網羅しています。

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※参考資料:
過去3年間分の試験問題、大学入試センター
過去問題、東京大学
大学入試センター試験、二次・私大(東大、京大、早稲田大、慶應義塾大など)、大学受験の予備校 河合塾

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