「日本語は上手ですが、英語はちょっと雑ですね」
先日、タクシーに乗ったら運転手さんにそう指摘され、たいへんショックを受けました。ショックといっても、悪いショックではありません。「日本の国際化はここまで進んだのね!」と嬉しく、驚いたのです。日本のどこを見ても、どんな方と話をしても、いまほど日本のインターナショナルな変化を実感できたことはありません。・・・
「日本はもっと国際化しなければ」と言われますが、わたしの感覚では、日本の国際化は「これから」のものではなく、「過去」のものとなりつつあるように感じています。・・・
※「やっぱりすごいよ、日本人」、ルース・ジャーマン・白石(著)、あさ出版、2014年、引用
こちらの本は面白い。1988年に(株)リクルートに入社して以来、26年もの間、日本で暮らすルーシーさんが、日本と日本人のいいところを隈なく(?)紹介しています。1割ほどを除いて、すなわち8〜9割がた、“やっぱりすごいよ、日本人” とほめてくださいます。いや〜、日本人の一人としてうれしいやらくすぐったいやら。でも自分でも気がつかない日本の「良い点」というのはたくさんあるものですね。
日本人に生まれてよかったと思いつつ、やはり冒頭の引用に関連して「日本・日本人の国際化」に興味をひかれます。彼女いわく、やはりというか、特にここ数年の日本(というか東京と横浜周辺?)の国際化は凄まじい(!)みたいです。
アナ雪は英語アレルギーをも溶かす?
他にも例として、大ヒットした映画「アナと雪の女王」についても書かれています。下記は「英語アレルギー克服は『アナと雪の女王』で」というタイトルの文章なのですが、実はわたしも以前から思っていたことなので、引用したいと思います。
・・・ある日、TSUTAYAにDVDを借りに行ったとき、6、7歳の日本の女の子たちが『アナと雪の女王』の映像が英語で流れるモニターの前で釘づけになっていました。主題歌の『Let It Go』が流れると、大きな声で、「♪レリィゴ〜 レリィゴ〜」「♪レリィゴ〜 レリィゴ〜」と歌っています。・・・
つまり、映画やアニメが日本と外国の境目をなくす、いい教材になっているのです。特に、国や人種にとらわれない子どもたちは、英語だから、という意識がありません。同様に、外国人に対して構えてしまうようなこともありません。・・・日本の子どもたちが言語の壁を軽々と超えている姿を見て、ああ、この映画は、これからの日本を担う子どもたちの英語に対する違和感を溶かしてくれたのだと感じました。・・・
※98頁、引用
ルーシーさんは「アナと雪の女王」の原題「FROZEN」にからめて、「英語に対する違和感を溶かしてくれた」と言っています。確かに納得です。うちのかみさんも「♪レリィゴ〜 レリィゴ〜」って台所で口ずさんでいたっけ。子どもだけでなく、いい大人も「アナ雪」で英語アレルギー克服に一歩近づく感じですかね?
エニウェイ、わたしもルーシーさんのように、日本の国際化(という状況を)をどんどん味方につけて、ワクワクしていきたいと思います。
※参考資料: アナと雪の女王は語学教材?、ネット塾ジャーナル、2014年05月27日