教育の変容

アルビン・トフラー氏の第三の波 (中公文庫 M 178-3)では、教育についても書かれている。つまり、現代の公共教育とは、工場で働く労働者を生み出す役割で作られたものだということだ。

産業革命とIT革命

18世紀半ばにイギリスで始まった産業革命。それまで封建制度のもと、人々は大家族を基盤に農業を行ってきた。その大多数の農民を、工場労働者に移行させることが、産業革命で生まれた「産業社会」の要請となってきた。そこで、教育制度が改革され、時間厳守の集団授業を旨とする学校制度・公共教育というものが盛んになった。一言で言えば、「工場が建つから、学校も建つ」ということだろう。

そして、20世紀終わりにアメリカで始まったIT革命。それはおそらく従来のブルーカラーやホワイトカラーといった労働者を、個性のある生産消費者(プロシューマー)に移行させる。一人ひとりの個性を際立たせ、かつ生産性を上げるべく、教育制度が(再)改革される。時間厳守の集団行動などはもはや重要ではなく、ITを使っていかに個人の能力を発揮するかが眼目になる。

つまり、「サイバー経済が成り立つから、eラーニングも成り立つ」ということでしょうか。

モバイルワークの台頭

時間と空間の壁が、インターネットを基盤としたIT社会では、徐々になくなりつつある。人々は生産性を高めるために、時間と空間をみんなで共有する必要がなくなる。例えば、多くに人間が、朝9時に一つのオフィスに出社して、昼12時から同僚とランチを食べ、夕方6時ごろ帰宅する。こういった時間とオフィス空間の “共有” は、今やスマートフォンの日常的な利用で、あまり必然的な意味をなさなくなってきている。

電車の中でも、レストランやカフェでも、モバイルワークしているビジネスパーソンをよく見かける昨今ですから・・・。2013年には、国内モバイルワーク人口は1,360万人にも上り、前年比6.0%増だそうです(IDC Japan推計)。

仕事や経済がこういったモバイルやITの流れに乗っている以上、教育制度もそれに即した形と内容にしなければなりません。いや、ならざるを得ないでしょう。ネット塾のように、いつでも、どこでも勉強できるeラーニングの形態が、本当にスタンダードになるのも時間の問題です。

※参考資料:
産業革命、Wikipedia、最終更新2015年01月04日
第三の波・次世代教育について、こうきしんの「キャリア上空喫茶」、2009年12月01日
国内テレワーク関連ソフトウェア市場予測を発表、IDC Japan株式会社、2014年11月04日


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