ビジネスシーンで「正しい英語」はいらない 大前研一氏らが「使える英語」を徹底解説
学校教育で習ってきた「和文英訳」にこだわっていると、グローバル化した現代では英語を使いこなせない。世界で通用する、しかも「仕事で結果を出せる」ビジネス英語を身につけるにはどうしたらいいのか。それを徹底解説したのが、2014年4月21日に刊行された『大前研一の今日から使える英語』(小学館)だ。・・・
大前氏は、世界的なビジネスコンサルタントとして知られ、多数の著書もある。今回、国際舞台で活躍してきた実績をもとに、本書『使える英語』を監修した。強調するのは「和文英訳は禁物」という点だ。・・・「世界の標準語はブロークンイングリッシュ。『正しい英語』でなくて構わない」という姿勢を貫く。・・・
※J-CAST会社ウォッチ、2014年04月21日、引用
使えるブロークンイングリッシュ
本書(大前研一の今日から使える英語: 「自信がない」ビジネスマンにすぐに効く英語のコツ)は「仕事ができるブロークンイングリッシュ」と題し、①和文英訳を廃し、②使えるブロークンイングリッシュを勧めています。ちなみに、この“正しい英語でなくていい”という意見は、(英語学習版ネット塾とも言える)バイリンガール英会話のちかさんも言っています。アジア系、例えばインドやシンガポールの人たちの英語を見てみろ(いや、聞いてみろ)と・・・。
※バイリンガール英会話【#065】アジア人が英語を話せて、日本人が話せない理由 / Why Japanese people have a harder time learning English.、バイリンガール英会話 Bilingirl English、公開日2012年10月07日
そもそも、日本人がアメリカ人(ネイティブスピーカー)レベルを目指すのは、無理難題です。ハードル高過ぎ! それよりも、①日本人に合った、②ネイティブにも十分通じる、③できれば仕事にも使える、初級~中級レベルを目指すべきでしょう。
通勤90分なら語学にちょうどいい
そのためには、とくにビジネスパーソンに対しては、「1年間・500時間」の学習時間を、大前さんは勧めています。年間500時間って、どれくらいのボリュームでしょうか・・・。500時間を365日で割ると、1日あたり約1時間22分です。
現実にビジネスパーソンの日常では、どうしても学習できない日もあるでしょうから、ちょっと多めに毎日1時間半(90分)をめどに学習に取り組むイメージです。これはこれで結構大変そうですが、もし通勤時間が往復90分なら、むしろちょうどいいかもしれません。
Take it easy
まぁ、これまた“そもそも論”になりますが、日本人だって日本(母国)に生まれて、ある程度キチンとした日本語を習得するのに、10歳くらいまでかかる(小学校高学年)。言語習得(中級以上)には10年かかると言いますが、そりゃそうでしょう。ネイティブスピーカーでさえ、母国に生まれて言葉の習得に10年かかるのです。言語はスポーツといっしょで、幅も広く奥も深いのです。
だから、語学なんてガチガチに真面目一本に取り組んだら、心身ともに疲弊してしまいます。間違いなく、心が折れます。受験サプリでお馴染みのカリスマ英語講師・関正生先生もこう言っていました(主旨)。
そもそも「勉強」自体は辛く、続けるのが厳しいので、せめてその環境は楽しくくつろげる方がいい。
※関正生先生はスゴイ(2)、ネット塾ジャーナル、2013年12月30日、引用
せめて心の中では気楽に、そして気長に行きましょう。イーグルスじゃないですが、“Take it easy”です。大前さんいわく、「正しい英語はいらない」のですから・・・。たとえば、ちかさん風に、こんな感じで語学を楽しみましょう。
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バイリンガール英会話【#130】スカイプレッスンの楽しみ方 / How to make Skype lessons more enjoyable!
※参考資料: バイリンガールがプロに!、ネット塾ジャーナル、2014年01月04日