学費をとるか強制力をとるか


※写真: 開成中学校・高等学校、Wikipedia、引用

開成高が学費免除制度 困窮世帯対象、受験前に申請可能

私立の有力進学校、開成高校(東京・荒川)が来年度から、経済的に困窮した家庭の生徒に入学の機会を提供しようと、学費の免除を受験前に申請できる制度を始めることが17日、分かった。・・・

開成高は中高一貫の男子校だが、1学年約400人のうち約100人が外部から入学する。本年度は入学金30万円で、授業料は年間48万円、施設拡充資金は同12万円。・・・学費免除の条件は世帯収入400万円以下を軸に検討している。・・・
日本経済新聞、2014年04月17日、引用

有名進学校の開成高校が、一部の生徒に学費免除をする。「毎年10人程度」だそうで、「OBからの寄付金」でまかなう。あの開成高校も生徒集めに必死(?)なのかと思いきや、そうではなく、担当者いわく「経済的条件で受験をあきらめていたような子どもに利用してもらいたい」とのこと。さすがです。

高校・大学の学費は年間100万円

学費は開成高校の場合、初年度90万円(入学金30万円、授業料48万円、施設費12万円)です。その他の経費もあるでしょうから、学費はざっと年間100万円。私立高校として妥当な線でしょう。そして、世帯年収400万円を基準に、学費免除の条件を検討されています。

なるほど、年収400万円だと、年収の約25%が学費に消えるわけで、かなりその家庭の生活にひびきます。学業優秀な生徒だが、経済的に厳しい場合、とてもありがたい学費免除制度です。開成高校、すばらしい。

そもそも、今の日本の高校・大学進学の学費は、ざっくり年間100万円です。国公立や私立、文系や理系でバラツキがありますが、だいたい年間100万円が目安です(医歯系除く)。細かく見て行ってもいいのですが、現実には子どもが受験に成功するか失敗するかは、予想できない部分もあります。保護者の方は、概算で年間100万円(プラスアルファ)と見ていれば、よいのではないでしょうか。

予備校の学費も50~100万円

ということは、高校・大学7年間で700万円(1人当たり)。結構な金額です。高等教育(後期中等教育含む)にはお金がかかります。さらに、大学受験に失敗すると浪人しますが、予備校の学費がこれまた50~100万円(年間)。2浪したら、高校+予備校+大学で約800~900万円!。ざっと1千万円が学費に消えます。

高校・大学の学費は仕方ないにしても、浪人時代の予備校費用は、何とかならないでしょうか。

オンライン予備校か宅浪か

答えは2つ。1つはネット塾やオンライン予備校などのインターネット教材や通信教育をフルに利用するケースです。いろいろなパターンが考えられますが、学費はざっと年間3~10万円(!)くらいに下がります。リアルな予備校の5~30分の1です。学習内容も決して見劣りしません。例えば、受験サプリは低価格ですが、一流有名講師の動画視聴でも、格安の月額980円で受講できます。

2つ目は教科書や参考書、問題集を中心に、自宅や図書館で一人で勉強を続けるケースです。いわゆる自宅浪人(宅浪)です。これは一番学費が安上がりです。

天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある』の著者、山口真由弁護士は、東京大学在学中に司法試験と国家公務員第I種試験をクリアし、162単位オール「優」で“東大首席”で卒業されています。しかし、なんと彼女は塾や予備校に通ったり家庭教師についた経験は、一度も無いそうです。なんせ彼女の勉強法の基本は、「教科書を7回読むだけ」ですから・・・。

この2つの答えを含め、大学受験に失敗して浪人した場合、全部で3パターンがあります。おおよその学費を見てみましょう。

①リアル予備校に通う→約50~100万円
②オンライン予備校を利用する→約3~10万円
③教科書・参考書・問題集で自習する→約3万円

外部からの計画性や強制力

学費に圧倒的な差があります。ただし、受験勉強は辛いもの。人によっては、いや多くの生徒にとっては、外部からの計画性や強制力が必要でしょう。特に、その勉強という辛い行為を継続させる「強制力」を考慮すると、こうなります。

①リアル予備校に通う→約50~100万円+強い強制力(強制力AAA)
②オンライン予備校を利用する→約3~10万円+中程度の強制力(強制力AA)
③教科書・参考書・問題集で自習する→約3万円+弱い強制力(強制力A)

オンライン予備校がリーズナブル

一般的な浪人生にとって、教育資金が潤沢にあれば、①の「リアル予備校に通う」でしょう。そうでない場合、②の「オンライン予備校を利用する」になる。やはり、“一般的”な浪人生にとって③はリスクが大きい。勉強への強制力が弱いので、学費をケチったのは良いが、勉強が続かず、再度受験に失敗・・・なんてことになりやすい。

高騰する教育費と勉強への強制力を両天秤にかけると、②のオンライン予備校(ネット塾)を中心とする受験勉強を進めてみるのが、浪人時代のリーズナブルな選択だと思います。


ベネッセコーポレーション 進研ゼミ・こどもちゃれんじ



※参考資料:
あの開成高に学費免除制度 困窮世帯の受験生を支援、MSN産経ニュース、2014年04月17日
教科書を7回読むだけで、断然トップになれた!(前編)、PRESIDENT Online、2014年02月22日
ウルトラセブン?、ネット塾ジャーナル、2014年03月24日
入学から卒業までの「学費」、Benesse マナビジョン 保護者版
高校の学費など | 高校の学費、高校受験ナビ
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