ウルトラセブン?

教科書を7回読むだけで、断然トップになれた!

弁護士、山口真由さんの華麗なキャリアは、東京大学法学部への現役合格から始まる。

東大入学後は、3年次にたった1年の準備期間で司法試験に一発合格。国家公務員第I種(当時)試験もクリア。卒業までに必要な162単位でオール「優」を取得。法学部における成績優秀者として「東大総長賞」を受賞し、同学部を首席で卒業している。・・・

山口さんの勉強法は、意外なほどシンプルで安上がりだ。

基本は教科書を7回読むこと、ただそれだけ。中学時代から彼女はこの勉強法を続け、そのキャリアをつかんできた。塾に通ったり家庭教師についたりしたことは過去一度もない。親の立場で見れば、なんて親孝行な勉強法だろうか。

「教科書を7回読むことで、定期試験に出る範囲の内容を反復して自分の内側に入れて、試験ではその一部を吐き出すというか、再現するような作業なんです」・・・

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プレジデントFamily 2014年4月号、引用

いや~、美しすぎる弁護士、山口真由さん。きれいですねぇ。さらに、この山口さんですが、かなりの美人なだけでなく、その頭脳はスゴ過ぎます。東京大学法学部→司法試験合格→国家公務員Ⅰ種合格→東大首席卒業→財務省→弁護士というため息が出そうな経歴です。

しかし、その勉強法はいたってシンプルなのにも驚きました。ただ「教科書を7回読むだけ」です。もちろん、そうは言っても、少し工夫というか特色はあります。その「読み方」は一言でいえば、“3回流して4回確認”です。その山口さんの勉強法を探ってみたいと思います。

山口式教科書の読み方【1回目~3回目】

1回目~3回目は「土台づくり」で、彼女いわく「出題範囲の見取り図を作る」段階だそうです。とくに1回目は理解しなくて良いからサラッと読む。全体の雰囲気をつかむ。「この項目はこれぐらいの分量で、あの項目はこの程度かと、薄ぼんやりとつかむ感じ」とのこと。

これが3回目になると、同じようにサラサラ読んでも、次のページがぼんやりと見当がつくようになる。ページをめくりイメージ通りか確かめる感じだそうです。ただあくまで3回読んでも、彼女においても理解度は2割程度です。

山口式教科書の読み方【4回目~7回目】

4回目以降も同じようにサラッと読む。ただ山口さんいわく、「私の内側に川のようによどむことなく流れていた教科書の内容が、4回目ごろから川の中に柵のようなものができて、そこに教科書の情報が少しずつ引っかかるようになる。・・・5回目に読むころには、教科書の理解度が2割くらいから、いきなり8割くらいにはね上がります」(プレジデントFamily 2014年4月号、引用)

6回目では、机の引き出しからモノを取り出すように、見出しを見れば思い浮かぶようになる。7回目では、細かい部分まで理解できている実感があるそうです。読むスピードを変えなくても、ある部分については詳しく確認したり、ある部分については読み飛ばしたりすることが、自由自在にできるらしい・・・。

天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある、山口真由(著)、2014年

受験サプリの関正生先生も

この“7回読めば覚える”的な話は、オンライン予備校「受験サプリ」の関正生先生もDVD講座でおっしゃっていました(世界一わかりやすい英語の授業2 [DVD])。関先生の場合、6回だったかな。1日200個の英単語・熟語を覚えて、5日間で1000個の単語を一応覚える(覚えようとする)。これを5日間x6回=30日間。1カ月に6回繰り返すことで、1000個の単語・熟語を覚えてしまおう、という内容だったと思います。

実はこの“関式1000単語習得法”、4回くらいまではあまり(というか、ほとんど)覚えられない。しかし、5回目からは「あっ」と思うほど記憶に定着し始めるそうです。このあたりの記憶レベルの状況・推移も、“山口式教科書の読み方”と相通ずるものがあります。

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勉強のマジックナンバーはセブン?

関先生の場合、6回繰り返せで、山口弁護士の場合、7回読め・・・ですが、おそらくこの6~7という繰り返しの数字が重要なのでしょう。山口さんのチャートでも、6回目の読み込みで9割以上、7回目でほぼ100%理解できている。

おそらく脳科学的にも、何か長期記憶をつかさどる海馬に情報を送るマジックナンバー(回数)は6~7回なのでしょう。とくに「7」という数字には、ピタゴラス数秘術よろしく「幸福」が宿っています。「7」は教育において幸福に導く“ラッキーセブン”であり、果ては、正義の味方“ウルトラセブン”なのかもしれません。

ネット塾などのオンライン教育でも、例えば繰り返しのトレーニング・プログラムでは「7回」を基準にするなど、充分検討の余地がありますね。


※参考資料:
山口真由、Wikipedia、最終更新2014年03月10日
東大首席→官僚→弁護士!最強のエリート美女、東洋経済オンライン、2014年02月21日
天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある、山口真由(著)、扶桑社、2014年
海馬の基礎知識、“海馬”を究める、池谷裕二のホームページ
大人のための中学数学勉強法、永野裕之(著)、ダイヤモンド社、2013年

 東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法

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