基礎学力の重要性

受験生のためのポータルサイト「大学ジャーナル」は面白いですね。少子化とグローバル競争時代を反映してか、大学サイドにも受験生サイドにも双方の需要に合った情報が寄せられています。

その大学ジャーナルで、「百ます計算」で有名な陰山英男先生(立命館小学校副校長、立命館大学教育開発推進機構教授)が、脳科学の観点から教育において、いかに「基礎学力の徹底」が重要であるか、述べられています。


この春から、学校現場では脱ゆとり教育がはじまりますが、基礎学力の重要性については、すでに国民的なコンセンサスが得られていると思います。・・・小学校、中学校で基礎学力の徹底が図られるのは当然です。読み書き計算は教えることでしか育たないのです。・・・

脳科学では、複雑で難易度の高い問題よりも、基礎的な学習ほど脳の前頭葉が活発に働き、脳全体も活性化するという多くの実験結果があります。確かに漢字学習を徹底すると算数の成績が上がる、百ます計算の成績が上がると社会科の理解が進むといった現象は、従来の考え方では説明できませんでした。・・・

PISA型(注)のような学力を野球の華やかなホームランやヒットに譬えれば、基礎学力を身につけるための勉強は、さしずめファンの目の届かないところで繰り返される素振りによる練習に当たるでしょう。・・・

※注:PISA型学力とは何か、PISA型学力についてのノート、三浦@int、2007年12月
※記事:あらためて基礎学力について考えてみよう、先生になろう! – 立命館大学 陰山英男先生、大学ジャーナル、引用

そうなんです。やはり、まずは基礎学力がなんだかんだ言っても大事です。それはゆとり教育が見直され、小中高等学校の教育カリキュラムがレベルアップし、ある意味“詰め込み型”に戻る(?)としても、その土台である基礎学力の部分はいつの時代でも重要なのです。

家の建築でもそうでしょう。整地して、コンクリートや鋼材で基礎を固めて、上下水道その他ライフラインを引っ張って・・・そういった目に見えない“基礎工事”を経て、はじめて家が建つのです。

進研ゼミの大学受験講座でも基礎重視

最近では例えば、ベネッセの進研ゼミ高校講座でも、基礎学力重視をうたっています。大学受験を控えた高校3年生を対象にした「進研ゼミ 大学受験講座」では、意外にも高1・高2の範囲の基礎を固めることに主眼を置いています。今の時期では、「合格へのスタートダッシュ15題」と題し、基礎固め問題集を無料で提供しています。

ゆとり教育が見直され、かつての詰め込み教育の戻ったかのような昨今の教育シーン。その上で、大学という最高学府を目指す高校3年生向けの「進研ゼミ 大学受験講座」においても、実は基礎学力が重要とみているのです。つまり、大学受験においても基礎固めが最も肝となるのです。

“困ったときには基本に戻れ(back-to-basics)”なんて、よくスポーツの世界では言われますが、教育においてもback-to-basicsの精神は、それこそまさに“基本”なのですね。

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