SWITCHインタビュー 達人達(たち)「林修×… 投稿者 yamato_1121
2013年12月14日NHKEテレの「SWITCHインタビュー 達人達(たち)」に林修先生(48歳)が出ていました。この番組はいわゆるインタビュー番組なのですが、異なる分野の “達人” 二人が前半・後半で「ゲスト」・「インタビュアー」をswitch(交換)します。聞き手と話し手とを交互にかえることで、二人の化学反応に期待する斬新なクロスインタビュー番組です。
今回の林先生のお相手は、日本初の、いや世界初の独立系ネット生保会社(ライフネット生命保険)の岩瀬大輔社長、37歳。お互い東京大学法学部卒という “林修vs岩瀬大輔” の超高学歴クロストークは、非常に面白かった。それに、非常に優秀な人同士だと、会話の展開が早いと同時に、実に話がシンプルでわかりやすいとも感じました。意外です。
アウトロー予備校講師 vs 新進気鋭の起業家
一応、林先生 vs 岩瀬社長のイメージは、銀行員・投資コンサル崩れのアウトロー予備校講師 vs 新進気鋭のエリートビジネスリーダー、という図式です。しかし、話は徐々に白熱し、岩瀬社長も実は(やはり?)根っからの起業家志向だとわかりました。プチ一匹狼ですね。その意味で、アウトロー予備校講師とも息が合う。
つまり、岩瀬氏には、いわゆる高級官僚や大企業的な「寄らば大樹」的な感覚は無い。東大、司法試験合格、ハーバード・ビジネス・スクールというある意味、“マジの” エリート中のエリートですが、職業経験は割と小さめの組織でキャリアを重ねてきた。
岩瀬氏いわく「(司法試験に受かって)750人の一人に埋没するのが嫌だった」と言い切った。「海外(イギリス)で育ったのが大きいのかなぁと。・・・自分がみんなと同じであるのが落ち着かない」そうです。「大きい組織に属するのが苦手」で、「少人数のみんながやらないところに行きたいタチ」だそうです。
大市場>非効率>変化
一つとても気になったのが、起業の成功要因への言及です。成功する新規事業の3つの条件なのですが、岩瀬氏によれば、以下の3つの視点が合わさった時が “絶好の機会” だそうです。いわく・・・
①大きな市場
②大きな非効率(顧客の不満など)
③大きな変化
この3つが合わさった時、ベンチャー起業(企業)は上手くいく可能性が高い。ライフネット生命の場合、①生命保険市場は大きく40兆円で、②対面販売等の人件費が保険料に上乗せされて、既存のお客様は高い保険料に不満に感じていて、③IT技術革新や業界の規制緩和のトレンドがある・・・まさに、「いつやるか。今でしょ!」だったようです。
これって「受験サプリ開発秘話」に出てくるリクルートマーケティングパートナーズ・池田脩太郎さんの話とカブる。つまり、①学習塾・予備校市場は約1兆円規模で、②高コスト体質の学習塾・予備校の費用に、既存の顧客はうんざりしていて、③IT技術革新のトレンドもある。
昨今の “ネット塾系の台頭” も、「いつやるか。今でしょ!」なのですね。お後がよろしいようで・・・。
※参考資料:
・SWITCHインタビュー 達人達(たち)、NHK
・アウトローな予備校講師・林修とエリート起業家・岩瀬大輔が登場!『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』、Ameba News [アメーバニュース]、2013年12月13日
・岩瀬大輔、Wikipedia、最終更新2013年08月18日
・学習塾の市場規模は2年連続拡大…個別指導塾の伸び、リセマム、2012年10月10日
・受験サプリ開発秘話、ネット塾ジャーナル、2013年04月17日