何のために学ぶのか

何のために学ぶのか・・・う〜ん、実に興味深いというか、学校教育における永遠の課題です。MSN産経ニュースにそれに関連した記事が出ていました。

何のために学ぶのか 学習塾が「キャリア教育」将来像描くことで意欲アップ

勉強の目先の成績アップだけでなく、将来の自分の姿や生き方を思い描き、「何のために勉強するのか」を考えさせる「キャリア教育」を行う学習塾がある。・・・関西で学習塾を展開する「第一ゼミナール」のなかもず校(堺市北区)では水曜日の午後6時半、選抜クラスの小学6年生が意欲喚起教育プログラム「EMS」の授業を受けていた。・・・

講師は事前に配っていた、正社員と正社員以外の年収を示したグラフについて話を始めた。両者の年収には約2倍の差がある。「賃金にこれだけの差があります。お金が全てではないけど、将来、結婚したら家族を養っていくことも考えないといけなくなるよ」。

真剣な表情でグラフを見つめる子供たちに、「大人になったとき、自分の居場所がどこにあるのか。11、12歳のうちから考えることは大きな意味があるんだよ」と説いた。・・・
MSN産経ニュース、2013年12月11日、引用

これはすばらしい。つまり、学習のゴールを示し、それに向けての準備段階なんだよと説くわけです。第一ゼミナールの取り組みは、先進的であると同時に教育の基本に忠実でもあると思う。ネット塾系でもこのような意欲喚起プログラムを取り入れるところが出てくるかもしれません。

陳腐化する「良い大学から良い会社へ」

長らく不況(というか好景気ではない状態)で、20年前以上の昔のように、「良い大学から良い会社へ」という “サクセスストーリー” はとっくに消えうせました。正直、今の子どもたちに自信を持って「良い大学から良い会社へ」という話をできる大人は希少だし、子どもたちも「大学を出ても就職は厳しい」みたいな感覚を持っていると思う。

従って、より学習意欲を高めるには、今の時代に合った学習のゴールを意識させる必要がある。昔みたいに単純な話ではないので、より具体的な賃金グラフなどの社会学・経済的なアプローチや自己肯定感をはぐくむ心理的なアプローチなどを、第一ゼミナールは子どもたちに問いかけている。

「キャリア教育」は学力・人間力アップに

なかなか難しい時代になったわけだが、裏を返せばそれだけ真剣に学習塾と子どもたちが「キャリア教育」に取り組んでいるわけだ。多少時間はかかるかもしれないが、中長期的には間違いなく子供たちの学力向上と人間力アップにつながると思う。

こういった「キャリア教育」は一部の高校や専門学校、もちろん大学でも試行錯誤の中、取り組み始めているようです。文部科学省も推進しています。やはり経済社会が停滞し、少子高齢化が蔓延している日本において、教育現場でも非常に大きな危機感の中、例えばこのような「キャリア教育」に力を入れ始めているのですね。


※参考資料:
キャリア教育、文部科学省、初等中等教育局児童生徒課
キャリア教育、Wikipedia、最終更新2013年10月17日

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