東大、垂直統合からグローバル戦略へ

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※日本経済新聞、2013年06月06日

「オンライン教育の可能性」というコラムで、コーセラ(Coursera)に関し、全米有数の名門・ペンシルベニア大学のエイミー・ガットマン学長が、日経新聞のインタビューに答えています。筆者なりに要約すると以下の3点です。

● ペンシルベニア大学は、スタンフォード大、プリンストン大、ミシガン大と、2012年にコーセラを始めた。オンラインの教育プログラムで、Massive Open Online Course(s)(MOOCあるいはMOOCs)と一般的に呼ばれる。

● 狙いは2つ。まず、大学教育の受講生を増やしたい。物理的・経済的な制約が少ないので、世界中から学生を集められる。世界に優れた大学教育を広めたい。本学創設者のベンジャミン・フランクリンは「知識の扉は常に開かれている」と言った。まさにその理想どおりだ。また将来的な課金により財務的メリットも期待できる。

● 2つ目はいわゆる反転授業だ。事前にオンライン講座で基本を学んでおけば、教室でのやり取り・議論が高度になる。教室での教育の質も高まる。

東大もコーセラ参加

なんでも東京大学(東大)も、日本の大学で初めてコーセラに参加し、2013年秋より授業を配信する。東大も、時空を超えたオンライン教育(ネット塾的?)に本格的に乗り出すわけです。あえて従来の国内における大学ヒエラルキーから飛び出そうということでしょう。垂直統合からグローバル戦略へ舵を切ったとも言えます。

現在のコーセラの場合、PC等でネットが使える環境であれば、利用料はなんと無料。勉強が終わりテストを受け、大学が認めれば「履修証」が発行される(単位では無い)

さあ、あなたもパソコン片手に9月から “東大生” になれますよ(?)。ただし、講義は東京大学2年生程度のレベルで、かつ “英語” だそうです。トホホ、やはり東大のハードルは高かった・・・(!)。

※参考資料:
コーセラ、Wikipedia、最終更新2013年06月05日
Coursera(コーセラ)、米カリフォルニア州
東京大学・協定・国際学術交流協定一覧、東京大学
東大:登録者270万人 米の無料オンライン講座サービスに参加、毎日jp(毎日新聞)、2013年02月22日
東大卒業式「タフな人生を」、ネット塾ジャーナル、2013年03月30日

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