小学英語、4年生から正式教科に

政府の教育再生実行会議(座長・鎌田薫早稲田大学総長)は2013年05月22日、国際的に活躍できる “グローバル” 人材を育成するため、小学5、6年生で「外国語活動」として行われている英語教育を、目安として4年生に前倒しし、正式な「教科」とすることなどを求める提言案を打ち出した。

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まだあくまで提言案であり、なおかつ目安に過ぎませんが、この教育再生実行会議の「案」と時代の「流れ」を考えると、小学4年生から正式教科「英語」が誕生しそうです。

遅きに逸した?

グローバル経済の進展やますますサイバー化する実体経済を考えると、ビジネスの最前線に立つ “お父さん” たちから見て、「小学4年生からの英語」などは早く実施してくれ!という感じでしょう。むしろ、遅きに逸した・・・という感さえある。



高校英語は英語で指導」とも関連するのですが、小学4年生から英語が必修になり、高校1年からは「英語で英語学習」になるわけです。これは大きい。この2つは実質的に連動しています。小学校の英語必修になれば、高校の「英語で英語」(English learning in English)の諸問題など、6年経てば自然と解消するでしょう。

つまり、新「小学4年・英語必修」世代は、準英語ネイティブ世代になるので、彼らが高校生になる頃には、「英語で英語学習」に対するアレルギー反応も少なく、(上の世代に比べ)苦もなく対応できるでしょう。

英語の “基礎” は “九九” と同じ?

たぶんそれほど小学4年生からの英語必修化はインパクトが大きい。そもそも英語の “基礎” なんて、算数の “九九” や体育の “逆上がり” と同じようなもの。小学生のうちからキッチリやれば、必ず身につく。今の中学1年生の英語の内容を、小学4~6年生の3年間で、手を変え品を変え、繰り返し身につけさせればよい。

英語は日本語と比べ、文法や言語体系、はては文化背景も違うので、子どもたちはイロイロ疑問を持つだろう。でも、とりあえず基本部分は「覚えちゃって」という軽いノリで3年間で “英語慣れ” してもらいましょう。基本的な英語・英会話を3年続ければ、英語のニュアンスもある程度身につくと思う。

フィリピンの庶民の人たちなど、九九はもとより100+20あたりの足し算もダメらしいが、英語はペラペラです(「今、フィリピンが熱い!」より)。だから、日本の場合、小学2年生で九九を学ぶので、(1年間ずらして)例えば小学3年生から英語基礎学習をスタートしても大丈夫だと思う。

安倍晋三首相、よろしくお願い致しますね。

※参考資料:
「小学校の英語 正式教科に」提言案、NHKニュース、2013年05月22日
小学校の英語「4年生ぐらいから」、YOMIURI ONLINE(読売新聞)、2013年05月22日
小学校、英語正式教科に、日本経済新聞、2013年05月22日
首相官邸ホームページ(総理の一日)、教育再生実行会議、平成25年(2013年)5月22日

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