高校英語は英語で指導

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高校英語は英語で指導 教育現場に広がる困惑

学習指導要領の改訂を受け、今年度から全国の高校で、英語を使って英語を教える取り組みが始まった。国際的に活躍できる人材の育成が狙いだが、新学期から約1カ月半後の教室では日本語が飛び交う。

「複雑な文法の説明などが難しい」「授業についていけない生徒が増えないか」。現場の教諭に困惑が広がるなか、専門家からは教諭自身の英語力を伸ばす研修の実施など、指導を後押しする環境づくりを求める声が上がっている。・・・

※日本経済新聞、2013年05月24日、夕刊

2013年度から、高校・英語の学習指導要領で「授業は英語で行うことが基本」となっているそうです。これは大変ですね。文部科学省の国際教育課いわく、「今は始まったばかりで現場に困惑もあるが、教諭も生徒も徐々に慣れ、いずれ英語のみを使った授業が可能」(日経新聞)だそうです。

一方、教育現場では困惑が広がっている(日経新聞)。
① まず、英語だけで教える授業に、生徒がついて来れないのではないか。英語嫌いの生徒が増えるのではないか、という心配がある。
② 教師の英語力や指導力が十分ではないのではないか。海外研修などを充実させる必要がある。
③ 高学年になるほど英語の難度も上がり、文法や構文の説明も複雑になる。日本語の説明でも難しいのに、英語で説明するのはほとんど無理。そしてこれは、大学受験への準備がおろそかになることに直結する。

慣れの問題

なるほど。現場の教師の不安は理解できる。でも、これは慣れの問題ですね。特に①と②は “慣れ” で解決できる。英語も所詮「言葉」なので、聞いてナンボ、しゃべってナンボ、なのです。だからスカイプ等を使ったオンライン英会話(ネット塾型の英会話レッスン)はお勧めです。


生徒はまだ頭の柔らかいティーンエイジャー。“語学に王道なし” なので簡単ではないですが、それでもリスニングとスピーキングは若い10歳代の生徒たちには受け入れられやすい。教師も「英語」の教師なので、慣れてくればリスニングとスピーキングは十分こなせます。

だから①と②はそれほど深刻に心配する必要はない。英語で英語を教えているうちに、問題は(ある程度)解消されるでしょう。



英語表現力を問わない大学に見切りを

ただ③は困った問題です。高校の現場の努力で、どうにかなる問題ではない。日経新聞では、英語での要約や小論文など、英語での表現力を大学受験に反映させることが重要だ、と書かれています。同感です。

さらに付け加えるならば、入試問題に “英語表現力” を問わないような大学は、ハッキリ言って将来性がない。グローバル経済に背を向けるような旧来の入試英語ばかり出題する大学は、いずれ淘汰される。高校サイドもそんな大学に見切りをつけるべきでしょう。

ですから、高校側は今年度より黙々と「英語で英語を教える」ことを続け、その流れに対応しない大学へは生徒を送り込まない。推薦しない。こういったある意味強気な姿勢でいいと思う。

なぜなら、進展するグローバル経済下で、多くの企業が「英語で」「中国語で」仕事をせざるを得ない。その流れに逆行する大学は、今の世の中から評価されない。高校サイドもそんな “旧式大学” への受験準備をする必要はない。仮にそんな大学に入学しても、そもそも生徒の将来のためになりません。

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