京大、MOOCs参入

20130522_nikkei
京大、講義を無料配信 ネット教育機関に加盟
京都大は21日、米ハーバード大や米マサチューセッツ工科大(MIT)など世界トップレベルの大学が講義をインターネットで無料配信する非営利の教育機関「edX」に、日本の大学として初めて加盟したと発表した。・・・

ついに日本の大学でも、大規模公開オンライン講座(MOOC、MOOCs)に参加する動きが出てきました。なんと国内トップレベルの京都大学が、MOOCsのひとつである「edX」に参加すると、名乗りをあげました。


ライバル東大に対し、京大はedX参加で巻き返すか

論文引用回数の世界ランキング※などで、ライバル東京大学に後塵を拝していた京都大学ですが、今回のedX加盟、すなわちMOOCs “新規参入” で巻き返しなるか、といったところです。
※トムソン・ロイター発表。2012年までの11年間で論文引用回数が多かった研究機関ランキング。総合で国内1位の東大は世界17位、国内2位の京大は世界35位です。

実は京大では、2005年度から講義等をネット公開するオープンコースウェア(OCW)を、積極的に展開していました。今回の「edX加盟」は、そのOCWの発展型である、との認識です。

来春にも、化学研究所の上杉志成教授(下記写真)が、「生命の化学」と題した講義を配信するそうです。「受講生が自分から知識やアイデアを出していく講義にしたい」(京都新聞、2013年05月21日)と、ネットの双方向をフルに活用したい意向を示しています。

edXのポテンシャルは高い

この非営利の教育機関「edX」自体も、2012年春にできたばかり。まだ設立1年ほどです。しかし、受講が無料であることはもちろん、質問やリポート提出も可能で、さらに試験を受けることで修了証書も出るそうです。評判が評判を呼んでか、現在の受講登録数はワールドワイドに約90万人に達します。

      ※      ※      ※

将来、大学の “ネット化” が進み、修了証書そして卒業証書もネットで発行される時代になると、日本の大学も「入るのは簡単だが卒業は難しい」というイメージになるかもしれません。

大学のネット化により、ネット塾(インターネット学習塾・オンライン予備校)との親和性も高まるでしょうが、そもそも「大学受験」の意味合いそのものが変わってくるでしょう。現在は “受験予備校” であるネット塾の存在意義も、根底から問われるかもしれません。

※参考資料:
【科学】東大、17位に後退 世界の論文引用回数、MSN産経ニュース、2013年04月22日
京大の授業、世界へ配信 ネット教育機関に国内初参加、京都新聞、2013年05月21日
京都大学OCWへようこそ、京都大学
MOOCs 有名大学で広がる無料ネット講座、大塚隆一氏、読売新聞(YOMIURI ONLINE)、2013年02月04日
edX、EdX is a non-profit created by founding partners Harvard and MIT.
米国の大学、無料の講義サイト(2)、ネット塾ジャーナル、2013年04月01日
米国の大学、無料の講義サイト、ネット塾ジャーナル、2013年01月23日

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