「全国初!武雄市、全小中生にタブレット」で既報のとおり、ついに公立小中学校でも、ネット塾的な “タブレット教育” が本格化します。これは予想以上に学力に影響を与えそうだし、意外に早く浸透しそうです。
ランドセルやかばんに教科書やドリル、ノートブック等を詰め込んで、登校していた子供たちが、だんだんタブレット1個持っただけで登校する風景も近いかもしれません。ちょっと極端なイメージですが、少なくても教科書やノートなどの「紙」は、徐々に減るでしょう。
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学校のネット塾化
タブレットに教材その他がほとんど入るようになると、便利であると同時に、学校そのものが電子化=ネット塾化する。少なくても、主要科目(カリキュラム)はネット塾化するでしょう。
これが何を意味するかというと、①既存のネット塾(インターネット学習塾・オンライン予備校)や学習塾・予備校と、②公立学校とが、教育内容でもバッティングしやすい、ということです。つまり「ネット塾」と「学校」とが、同じような電子化教材を使うわけです。
たぶんネット塾で教材の品質に難がある場合、市場から脱落していくでしょう。なんせ、学校自らが「ネット塾」化してしまうのですから。ネット塾の市場は小さくなり、優勝劣敗は激しくなるでしょう。
手書きノートもパソコンも消える?
タブレット教育が普及すると、それが当たり前というかベース(基礎)となります。従来の手書きのノートブックが、姿を消す可能性もあります。ちょっと恐ろしいというか不安になりますね。学校教育におけるアナログ部分が大きく無くなっていく・・・。
またタブレットに押され、教育現場でパソコンはだんだん使わなくなるでしょう。ただ一般企業や役所などではパソコンは使われ続ける。なぜなら、キーボードとマウス等による入力は、タブレットよりはるかにデータ作成・加工・編集に優れているからです。
つまり、社会の要請として、手書き能力やパソコン能力は将来も重要なわけです。しかし学校教育のベースの部分では、タブレット・スタイルが幅を利かせる。
小学・中学・高校・塾で学習スタイル “切り分け”
筆者が思うに、未来の学校教育のスタイルにおいて、例えば①小学校はタブレット中心、②中学・高校はノートパソコン中心、③私塾(塾や予備校など)は手書き中心・・・になるかもしれません。このような学習スタイルの切り分けが起きる。そう思えて仕方ありません。
①小学校、②中学・高校、③私塾で期せずして学習スタイルの “切り分け” が起きるのです。それも今とは逆に・・・。公立学校系はタブレットとパソコンを、私塾(学習塾・予備校)系は「手書きスタイル」を教える。私塾系においては、それが社会の要請に応え、生き残る道になるからです。
※参考資料:
・88モバイル、株式会社ジェネット
・写真素材 足成【フリーフォト、無料写真素材サイト】、有限会社エイムデザイン
・レノボ・ショッピング 楽天市場店、レノボ・ジャパン株式会社