「やりたいことをとことんやれ」

秋山仁さんの記事が日経新聞に載っていました。秋山さんといえば、日本でも有数の数学者。グラフ理論の第一人者であると同時に、テレビ出演も多いよね~。NHK高校講座で数学基礎を教えているのを見たことがあります。積み木みたいないろいろな道具(玩具?)を使って、面白おかしく(でも数学用語で)説明していました。

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※日本経済新聞、2013年04月26日、夕刊、抜粋

七転び八起きの人生

なんでも子供の頃は・・・いやいや高校生の頃まで、落ちこぼれ&不良(!)だったそうです。さらに大学・大学院時代も成績は振るわず、指導教授に就職用の推薦状も書いてもらえず・・・トホホな学生生活。その後、バーテンダーや予備校講師で何とか生計を立てていたそうです。

この予備校講師が人生の転機で、駿台予備学校でカリスマ講師として人気を博す。

ところがその後、ミシガン大学に留学するも当所で病に倒れ、失敗。相当凹んだそうです。ミシガン大学の担当教授にも見捨てられ、失意の帰国を余儀なくされる。

しかし帰国後、留学の苦労の甲斐あってか、東京理科大学で博士号(グラフ理論)をとる。36歳前後ですので、学者としても遅咲きでしょう。その後は、東京理科大学や東海大学で研究所所長などを務め、先ほどの “カリスマ講師” の流れで駿台予備学校札幌校校長も歴任し、かつて捨てられた(?)ミシガン大学の数学科客員研究員にもなりました。

著書は多数、テレビなどメディアへの露出も多く、日本を代表する数学者の1人です。

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まさに七転び八起きの人生。それもアカデミックな実力が真に問われる「知的に厳しい」理系学者の世界。よくまぁ・・・生き残ってきたものです(失敬)。その心の支えにしていたのが「やりたいことをとことんやれ」という高校恩師の言葉。あの「秋山仁」を支えていたのは、高校時代の数学の担当教諭だった福地峯生先生だったのです。

研究職に就いた後、数学者を志した多くの友達が、次々に志を捨てる姿をそばで見続けてきた。この言葉を思い出すことで、心が折れそうな自分を奮い立たせ、約40年に及ぶ研究活動にまい進することができた・・・
※日本経済新聞、2013年04月26日、夕刊、抜粋

青春時代に出会った先生の言葉は重い。そしてその言葉は生徒の生涯の伴侶となりえる。人間を一生奮い立たせる原動力になるのです。素晴らしい話です。

ネット塾(インターネット学習塾・オンライン予備校)にも多くのカリスマ講師がいます。例えば関正生先生。もしかしたら、いや必ずや、関正生先生らの言葉に触発され、様々な困難に打ち勝つ若者がこれから出てくるでしょう。オンライン予備校とは、「受験に、自由を。」ならぬ「人生に、自由を。」なのかもしれません。

※参考資料: 秋山仁 – Wikipedia、最終更新2013年03月02日

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