転職支援 35歳以上に的
インテリジェンスやパソナグループなど人材大手が相次ぎ、35歳以上の「ミドル層」を対象にした転職支援サービスを始める。多くの人材を抱えながら活用し切れていない企業と、即戦力を求める成長企業の間を橋渡しする。・・・ネットを利用した求人大手のエン・ジャパンでは、35歳以上の求人数が2013年1~7月に前年同期比1.8倍に増加。・・・ミドル層の採用意欲が活発化しているのは、「新卒採用を絞り込んだ年齢層にあたり、社内で経験者が育っていない企業が多い」(エン・ジャパン)事情もある。グローバル展開など攻めに転じるため、若手より経験豊富なミドル層に門戸を広げる企業も目立つ。・・・
「07~08年は25~35歳の層が大半だったが、現在は45歳以上の層まで各世代にまんべんなく広がっている」(インテリジェンス)・・・
※日本経済新聞、2013年08月26日、引用
以前は「転職は35歳まで」と言われたものでしたが、最近では50歳まで “転職ゾーン” が広がったらしい。この日経新聞の記事でも「パソナグループも成熟産業から35~50歳の人材を募り、グローバル化を進める企業やベンチャー、地方企業などに出向させるマッチング事業を9月に始める。」と報じた。
「今でしょ」も「倍返し」も、バブル就職組
今の45~50歳は1980年代後半のバブル就職組。「今でしょ」の林修先生や「倍返し」の半沢直樹・東京中央銀行員の世代だ。ITに疎い年配のおじさん、という感じではない。90年代末期のITバブル世代みたいにパソコンやネットに馴染んでいるわけではないが、ワープロやオフコンの端末(古い!)を自在に操る世代です。ITそのものに世代としての違和感は無い。
それにこの世代は意外と語学(英語)ができる人材が多い。バブルの当時から英語の重要性は声高に叫ばれていたし、海外旅行が一般化・大衆化され始めた時期に就職したわけで、そこそこ英語OKなおじさん・おばさんが少なくない。また当時はゆとり教育でもなく、受験競争もかなり厳しかったので、学生時代によく勉強してきた人材も豊富だ。
eラーニングの活用
従って、この45~50歳世代は転職できる下地があるし、まだまだ世代として十分に会社の戦力になりうる。しかし、そうは言っても40~45歳を超えると年齢による衰えは隠せない。そこで「ネット塾」(eラーニング)の活用です。
この日経の記事でも「スキル向上研修」や「資格取得研修」が書かれているが、まさにここでeラーニング(ネット塾・EduTeck)の登場でしょう。eラーニングは講師への個別人件費がかからず効率的な研修ツールであるため、コスパ(コストパフォーマンス)が抜群にいい。それに、アラフォー・アラフィフ(40~50歳前後)の “中年” 研修生にとっても、eラーニングの繰り返し学べる機能で、衰え始めた記憶能力・適応能力を補うことができる。
おそらく転職支援のターゲットが35歳以上になってくれば、それに比例するかのように、eラーニングの需要も高まる。それは時代の要請でもあるのでしょう。中年おじさん・おばさんもeラーニングでもう一花咲かせることができるのです。
※参考資料:
・インターネット・バブル、Wikipedia、最終更新2013年08月16日
・池井戸潤、Wikipedia、最終更新2013年08月25日
・中年、Wikipedia、最終更新2013年06月28日