NHK・民放の番組、スマホでどこでも視聴
NHKと在京民放5局は年内にも、テレビ放送をインターネット経由でスマートフォン(スマホ)などに無料で転送するサービスを始める。ネットにつながりさえすれば、どこにいても放送と同時に番組を視聴できる。放送と通信の融合を進め、テレビの視聴方法を広げる。ソニー、東芝、パナソニックは年内をメドに転送機能の付いた専用テレビを発売する。・・・
※日本経済新聞、2013年05月05日、引用
テレビ局も変わりましたねぇ。なんでも従来通りいったん「専用テレビ」に放送波を受信させておいて、ネット経由でスマホやタブレットに転送するカタチで、テレビ番組のネット配信を本格的に始める。従来の番組配信だけでなく、番組の関連商品の販売やネット広告などにも積極的に取り組むそうです。
これはあくまで「転送」サービスですので、NHKの受信料は転送元のテレビに課します。今と同じですね。スマホ、タブレットなどはあくまで二次的な端末に過ぎず、“私的な再利用” という位置付けです。現行の仕組みを流用するので、放送可能地域を定めた放送法にも抵触せず、著作権問題も発生しないとしています。
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放送とネットの融合
ユーチューブなどの無料動画サイトに押され、テレビ局も必死みたいです。若者のテレビ離れは顕著ですからね。昔、ホリエモン(堀江貴文氏)が唱えていた「放送とネットの融合」を、テレビ局側が現行制度・法的枠組みの中で実現しようとしているわけです。
タブレットなどは端末に過ぎないといっても、ユーザー側から見たら、「ユーチューブ」も「NHK」も同じタブレット画面に映るわけです。Web(インターネット)にテレビ番組が “追加” された・・・という感じでしょうか。
ネット塾にテレビ局というガチンコ・ライバル出現?
タブレットでテレビが見放題・・・というイメージですと、同じタブレット上で展開するネット塾(インターネット学習塾・オンライン予備校)と、かぶりますねぇ。今までは、一応別々の “受像機” だったのですが、同一のものになるわけです。NHK・Eテレの優秀な教育番組が、すなわち優秀なネット塾になるわけです。
事実上のテレビ局の参入(?)で、ネット塾などオンライン教育の状況もこれまで以上に風雲急を告げていくでしょう。いよいよ目が離せません。