・・・『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』(中島聡著/文響社)。著者は元マイクロソフトでウィンドウズ95の設計にも携わったというプログラマーで、「仕事を効率化する技術」について論じています。
プログラマーというのはいかに効率的に仕事を処理するかを考えるプロであり、中でも「ロケットスタート時間術」のススメには強く共感しました。つまり「仕事を受けたら一気に8割方は終わらせてしまいなさい」というものです。仕事は後回しにするとまず依頼内容や条件を思い出すのに時間がかかるなど、なにかと無駄な労力を使うものです。
※なぜUPSのトラックは左折しないのか、PRESIDENT Online、2016年08月28日
「仕事は後回しにするとまず依頼内容や条件を思い出すのに時間がかかる」か・・・。なるほど、思い当たるフシがあります。まぁプログラマーの場合、専門職なので、元々ロケットスタートしやすい仕事環境なので、あらゆる仕事に当てはまるとは言えない。でも「受験勉強」と似ている部分も多いので、そういう意味では大いに参考になります。
飛ばせるだけ飛ばして勉強
スタディサプリ(旧受験サプリ)の関正生先生(英語)も、受験勉強はじめたら、春先などモチベーションがあるうちに、飛ばせるだけ飛ばして勉強しろ!とおっしゃっています(主旨)。どうせ中だるみやスランプは来る。勉強を続けていて「やる気」を無くすシチュエーションはいずれ来るわけですが、それまでにどれだけ飛ばして勉強を進め、”貯金” を貯めこむか。ここが勝負のひとつだというわけです。
中島聡さんの「ロケットスタート時間術」にはシンパシーを感じます。例えばクラブ活動(部活)と受験勉強を両立させようという生徒さんには、ピッタリ当てはまらないと思いますが、とにかく決められた時間の制約の中でロケットスタートしてみる。この “哲学” はなかなか効率を上げる上でも良い考え方かもしれません。