デジタル“だからこそ”コミュニケーションが豊かになる
「インターネット越しでも生徒の人となりは分かる」――。アオイゼミのある講師が語った、筆者にとって非常に印象に残っている言葉だ。
オンラインで完結する教育サービスというと、講師と生徒が同じ場所を共有していないことによる“距離感”が原因で、血の通った交流がしにくいのではないか、と考える人が少なくないだろう。だがアオイゼミやサクラスの講師やチューターの話を聞く限り、必ずしもそうではないようだ。・・・
「人と人との血の通ったコミュニケーション」は、教育サービスのオンライン化やIT化が進んでいる今こそ、最大の差異化要素なのかもしれない。・・・ライブ授業外で会員とコミュニケーションが取れる「ホームルーム」的な授業外タイムラインに登場したり、高校生を会社に招く「アオイゼミ会社見学会」を開催してユーザーの生の声をヒアリングしたり、講師に対する会員のフィードバックを収集したり・・・。
「生徒がもっと勉強したくなるような仕掛け作りをしたい」。石井氏の挑戦はまだ続く。
※生徒からファンレターが殺到、進化する無料ネット学習塾「アオイゼミ」の今、TechTargetジャパン 教育IT、2015年08月07日
有名講師やベテラン先生たちが映像授業(授業動画)を展開する「受験サプリ」や「秀英iD予備校」が、オーソドックスな大手予備校的なネット塾なら、少しガヤガヤした学校の授業や会話が飛び交う放課後の感じを重視している「アオイゼミ」は、さしずめ “おらが街” の学習塾といった趣でしょうか。
コミュニケーションを重視
とにかく若き石井貴基塾長ひきいるアオイゼミは、生徒たちとのコミュニケーションを重視している。もちろん、押し付けがましいものではなく、適度な距離感を持ちつつ、いかに楽しくモチベーションを保つか・・・に石井さんは腐心している。
講師と生徒とのやり取りだけでなく、生徒同士の自然なコミュニケーションも活性化しようとし、さらには複数の大学との連携や、もっといえば競合関係にある他のオンラインサービス(ネット塾系)とも “共存共栄” できる、としています。非常に自由でフレキシブルな考えの石井イズムが、ここにはあります。
自由でフリーミアムな「ライブ授業」
まぁもともと看板サービスである「ライブ授業」は無料であり、いわゆるフリーミアム戦略を採用しているし、それに「コメント機能」を充実させ、自由な学園の雰囲気を醸し出している。顧客(生徒)を囲い込むサービスメニューはあるにしても、基本的にフラットでオープンな発想です。
勉強したい生徒はどんどんアオイゼミに自由に集まってくる。そして、先生も生徒たちが活発に議論しあって勉強がどんどん面白くなってくる。こういった好循環をアオイゼミは理想として目指していると思います。楽しく勉強したい中高生は、軽い気持ちでアオイゼミの門をたたいてみてはいかがでしょうか。
※参考資料:
・石井 貴基(アオイゼミ塾長)(@takaki_ishii)さん | Twitter
・フリーミアム、Wikipedia、最終更新2015年05月11日