プログラミング教育に注目

「自ら考える力」を育むプログラミング

・・・『新学習指導要領・生きる力』(文部科学省)に基づいて、12年度から中学校の技術・家庭科で「プログラムによる計測・制御」が必修になったことにより、プログラミングが注目されています。・・・世界最先端IT国家創造宣言でも「初等・中等教育段階におけるプログラミングに関する教育の充実」が記載されています。・・・

プログラミングをする過程で子どもたちは多くのトライ&エラーをしながら、探究型の学習をしているということ。「アイデアを出し合い、教え合い、学び合うことで進化することを学び、使う相手を意識して開発することの大切さに気づく」という報告がどの学校でもあったことでした。・・・

教育現場におけるICT活用は今どうなっているか?、日経Bizアカデミー、2015年01月16日更新、引用

論理的思考力とコミュニケーション力

この記事で、CANVAS理事長・慶応義塾大学准教授の石戸奈々子氏も、プログラミング教育を推奨していますね。彼女いわく「プログラミングは子どもたちの自ら学ぶ力を育てる」そうです。着眼点というか、プログラミング学習のメリットは大きく2つあります。

子どもの創造力スイッチ! 遊びと学びのひみつ基地CANVASの実践

つまりまず、①生徒自ら「作り、実行し、修正する」というプロセスを経ることで、「論理的思考力」や「判断力」が養われる、ということが挙げられます。そして同時に、②「生徒同士が互いの作品を鑑賞し合うなかで教え合い、さらにもっといい作品を作ろうという意識が生まれ、仲間との恊働や、利他の精神、コミュニケーション力を育むことになる取り組みだ」、という点も注目されています。

自ら学ぶ力も育つ

なるほど。プログラミングの学習は、①ロジカルシンキング(論理的思考力)等を学ぶだけでなく、②協働・コミュニケーション力を養うわけですね。そして、その中で自然と「自ら考える力」「自ら学ぶ力」という最も大切なものも育っていきやすい、ということです。

確かに、システムを設計しプログラミングを進める場合、ある程度アクティブに仕切っていかないと、なかなか前に進まない。友人のエンジニアの話や私自身の体験からも、プログラミングは受身の学習態度ではダメで、アクティブラーニング的な姿勢が必要だと思う。極論すれば、複数の人間で真っ白な紙に “協働” で絵を描く感じかもしれない。

もちろん、そのシステムやプログラミングの状況で、そうでないケースもあります。バグフィックス(不具合修正)作業なんかは「そうでない」ケースかもしれません。やはり、プログラミング教育といえども、100%完璧な教育課程とは言い切れません。しかし包括的に見て、教育現場でプログラミングを学ぶことは、結果としてアクティブラーニング的な色彩が強くなると思う。

中学校など公共教育の場でも、いや公共教育だからこそ、プログラミング教育を導入することはなかなか良い試みかもしれませんね。

※参考資料:
新しい未来を Imagine & Realizeして、石戸奈々子(工学部)、東大アラムナイ/東京大学校友会
CANVAS | 遊びと学びのヒミツ基地

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