「なりきる」と「やる気」出る?

◆ 「憧れ」を演じる、なりきる。空想する。

イメージを具体的に想い描き、そのときの自分に「なりきる」ことでやる気が引き出されます。「なりきる」という行為は脳を楽しませています。セレブの「貴婦人」を演じることで少食になりダイエットできた女性がいました。 合格したい大学の下見も、そこで「授業を受けている自分」をイメージすることが、やる気につながるといいます。・・・

脳力アップが勝負、脳のやる気を出す方法、血糖値

なりきる→作業興奮?→側坐核に刺激→やる気スイッチオン

「なりきる」ことで “やる気” が出ます、と上記Webサイトでは言っています。これは、なるほど!と腑に落ちました。なぜか。実は「やる気」というのは、脳の「側坐核」という場所で作られます(東大教授の父が教えてくれた頭がよくなる勉強法、永野裕之著、149ページ参照)。やっかいなのはこの側坐核を刺激させるには、「実際に行動する」必要があります。実際に行動することで、「作業興奮」という状態になり、側坐核に刺激が入るそうです。

つまり、勉強する気がない→でも勉強しなくちゃならない→そこで実際に勉強する→それでやっと側坐核が活動を始める、わけです。しかし、勉強へのやる気が無い時、実際に勉強できますか? できないでしょう。普通の人間なら、ましては私のようなボヤボヤしがちな性格なら、やる気が無い時は何も行動できません。

で、考えました。実際に勉強できないなら、勉強をした “風” になりきればいい。つまり「なりきる」ことで、嘘の「作業興奮」を起こします。そして、嘘の刺激を「側坐核」の送り込めばいい。すると、やる気スイッチがオンになるわけです。

なりきる→楽しむ?→記憶定着

また、「なりきる」ことは単純に脳を楽しませます。いや、楽しませるケースが多いかと思います。この「楽しい」という感覚も重要です。

・・・「世界記憶力大会」で5年連続スウェーデン1位となり「記憶アスリート」としての活動を続けているイドリズ・ズガイ氏が面白いことを」言っています。

「正常な機能を持つ脳は、重要でない情報を整理してしまう。重要であると判断した情報についてはニューロンどうしが強く結びつく。では脳は何を『重要である』と判断するのだろうか? それはその情報が脳にとって好ましいかどうかである。もっと言えば楽しいかどうか。すなわち楽しんで記憶することでニューロンどうしの結びつきは強くなり、より記憶は定着すると言える」・・・

東大教授の父が教えてくれた頭がよくなる勉強法、永野裕之著、PHP研究所、175ページ、引用

勉強や記憶強化はやはり「楽しむ」ことが大切なんです。これは以前からよく言われていましたが、この「楽しむ」ための一つのノウハウとして、何かに「なりきる」という方法はかなり良いかと思います。

なりきる→楽しむ→ニューロンが結びつく→記憶が定着

もちろんその人の性格的なものもあるので、万人に当てはまるやり方ではないと思う。なぜなら、「なりきる」ことが「楽しく」、「なりきる」ことで(ウソの)「作業興奮」をおぼえる状態でなければならないからです。これがこのやる気を出すノウハウの “前提” になります。逆に言えば、性格的にそうならないクールな(コールドな?)人たちには、このノウハウは使えないでしょう。例えば、アメリカのオバマ大統領やシンガーソングライターの椎名林檎さんあたりは、ダメかもしれません。

いずれにせよ、やる気を出すには、何かに「なりきる」。これが一つの方法であることには、間違いありません。トライしてみる価値のある心理的ノウハウです。

※参考資料:
側坐核、Wikipedia、最終更新2014年11月04日
無理やり始める事で“やる気”が出てくる!『作業興奮』という心理、NAVER まとめ、更新日2014年12月04日
勉強のやる気を出す方法、勉強のプロセス
12年分の教育をたったの5分間で習得! 暗記のプロが語った、誰でもできる記憶術がスゴ過ぎる、ログミー、2014年06月16日

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