スーパーグローバル大学


※画像: 大阪大学、スーパーグローバル大学に採択~「世界適塾」構想を実現し、2031年に世界トップ10へ~、大阪大学、2014年9月26日、引用

スーパーグローバル大学創成支援、旧帝大早慶など37校を採択

文部科学省は9月26日、平成26年度「スーパーグローバル大学創成支援」の採択結果を発表した。世界レベルの教育研究を行うタイプAに旧帝大や早慶など13校、国際化を牽引するタイプBに明治や立教など24校が採択された。・・・

国際化と大学改革を断行する大学を重点支援する。支援対象は2つのタイプがあり、世界大学ランキングトップ100入りを目指し、世界レベルの教育研究を行う「タイプA」と、先導的試行に挑戦し、我が国の大学の国際化を牽引する「タイプB」がある。・・・

タイプA(トップ型)は、東京大学、京都大学、東北大学、九州大学、北海道大学、大阪大学、名古屋大学の旧帝国大学と、筑波大学、東京医科歯科大学、東京工業大学、広島大学、慶應義塾大学、早稲田大学の13校(国立11校、私立2校)。

タイプB(グローバル化牽引型)は、千葉大学、東京外国語大学、東京芸術大学、国際教養大学、国際基督教大学、法政大学、明治大学、立教大学、立命館大学、関西学院大学など24校(国立10校、公立2校、私立12校)が選ばれた。
CHIeru.WebMagazine、2014年09月26日、引用

文科省のスーパーグローバル大学構想ですが、なかなか注目の話題になっていますね。この「スーパーグローバル大学創成支援」は、ズバリ日本の国際競争力強化に焦点が当たっています。まずは「経済」に優先的に力を入れ、「教育改革」にも熱心な安倍政権の意向も、かなり反映されているでしょう。

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そもそも、最近の東京大学(東大)は留学だけでなく、広い意味での海外派遣にも積極的。かつての保守的・国内的な東大ですが、ここ数年で変われば変わったものです。例えば、東大出身の財界人が、東大生の語学研修やビジネス体験などの海外派遣に対して、大きくバックアップし始めています。

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※写真: 日本経済新聞、2013年11月08日、引用

その東大は京都大学など旧帝国大学、筑波大学、東京工業大学などと、タイプA(トップ型)にカテゴライズされています。4.2億円の予算(補助基準額)が付くみたいですね。ちなみに、タイプB(グローバル化牽引型)は1.7億円です。国の予算としては大したことは無い(?)ですが、グッとグローバル化への呼び水にはなるでしょう。

グローバル化といえば、インバウンド・アウトバウンドともに留学生を増やすイメージがあります。しかしそれにプラスして、外国人教員を増やすこと、および英語による授業を拡大することや、学生による主体的な学びを活発化させること、などを想定しています。そう、「主体的な学び」といえば、私は関西学院大学のアカデミックコモンズを想起しますね。あれは自由でおしゃれな関学らしい素晴らしいスタイルです。

東京オリンピックにむけて

2020年には第二回東京オリンピックが予定され、現在では外国人観光客も1000万人突破。日本政府は海外からの観光客をオリンピックまでに2000万人にしたい、と意気込んでいます。例えば国土交通省も、宅配便サービスの向上で、空港や駅からホテルまで荷物の「即日配達」を目指しています。

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※写真: 日本経済新聞、2013年11月15日夕刊、引用

文科省の「スーパーグローバル大学」構想も、若干はこの流れに沿ったものと言えるでしょう。インバウンド・アウトバウンドともに、国際的に“自然に”通用する人材の育成は、今の教育界のミッション(時代の要請)かもしれませんね。

※参考資料:
平成26年度「スーパーグローバル大学創成支援」採択構想の決定について、文部科学省、2014年09月26日
スーパーグローバルハイスクール、ネット塾ジャーナル、2014年03月07日
アカデミックコモンズ、ネット塾ジャーナル、2014年09月29日
訪日外国人 2,000 万人時代の実現へ、観光立国推進戦略会議、2009年03月13日


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