人工知能に学ぶ勉強法?

失敗を恐れない人工知能

・・・人工知能は、最初のうちは当然ミスの連続です。ところが、人間と違って、そのミスをしてもまったくめげません。失敗したら恥ずかしいとか、バカにされたらどうしようとか、無難な手を打とうとか、そんな邪念が一切ありません。ダメなら、やり直せばいい。失敗を少しも恐れてないのです。何の屈託もなく何度も何度もトライ&エラーを繰り返すことで・・・発想や方法にたどり着いていくのです。・・・

※若新 雄純・慶應義塾大学特任講師、人工知能から学ぶ、独創的な学習の方法、PRESIDENT Online、2016年07月12日

これはなかなかすごい “観察” ですね。昔『チーズはどこへ消えた?』という本を読んだことがありましたが、あれといっしょです。その本の中では、人間は失敗を恐れるなど様々なことに思いを巡らし、一向に行動に移さない。それに対し、ネズミは直感的に本能のおもむくまま、すぐにチーズを探しに行く。もちろんネズミはイロイロと失敗をしますが、人工知能と同様、全くめげない。次から次へと行動に移します。結果、人間よりネズミのほうがチーズを早く見つけます。

最先端の科学の粋を集めた「人工知能」と最下等の哺乳類と言われる「ネズミ」が、同じような行動を取る。とても面白い “示唆” だと思います。最近の人工知能はルールやノウハウを教えなくても、ゴールさえ設定すれば、(条件にもよりますが)人工知能自らトライ・アンド・エラーを繰り返して、成果物を出してしまいます。考える能力でも人間を凌駕する域に達しつつある。

同じ失敗を犯すか犯さないか

人間側もAI(artificial intelligence、人工知能)に学べ、というわけです。しかし、問題もあります。AIはその特性上、決して同じ間違いを犯しません。しかしながら生身の人間は同じ間違いを何度も犯します。したがってどうしても人間は失敗を恐れる傾向にある。AIはトライ・アンド・エラーを繰り返せば、必ず精度が上がりますが、人間はトライ・アンド・エラーを繰り返しても、場合によっては精度は上がりません。その差は大きい。

したがって人間は状況や諸条件を考慮し、イケルを踏んだら、AIやネズミのように「何の屈託もなく何度も何度もトライ&エラーを繰り返す」べきでしょう。そして大切なことは、同じ失敗を繰り返さないこと。いや、それは無理なので、同じ失敗を繰り返す回数・頻度を減らすこと。

そういう意味では、人間は機械であるAIより動物であるネズミに学ぶべきかもしれません。そして例えばスタディサプリなどのネット塾では、同じ講義動画(講義授業)をそれこそ何度も何度も視聴できます。視聴制限がありません。逆に言うと、視聴制限のあるネット塾はやめたほうがいいかもしれない。受験勉強をはじめとした「学習」において、トライ・アンド・エラーはもっとも重要な要素ですから!


※参考資料: 人工知能、Wikipedia、最終更新2016年06月27日

 チーズはどこへ消えた?、スペンサー・ジョンソン著、扶桑社、2000年

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