ショーン川上氏「4月からどうやって生きていけばいいですかね」
学歴詐称が発覚し、6番組を降板した経営コンサルタントのショーン・マクアードル川上氏(47)の所属事務所社長が、川上氏の様子を伝えた。17日放送の日本テレビ「スッキリ!!」(月~金曜前8・00)の電話取材に答えたもの。・・・さらに「4月からどうやって生きていけばいいですかね」と話しているという。
※スポニチ Sponichi Annex 芸能、2016年3月17日
ショーン氏、学歴詐称で大バッシング
ショーンK(ショーン・マクアードル川上)氏が学歴詐称問題で、全てのメディア系の仕事を休業せざるを得ない状況になっています・・・。熊本の高校生時代は「ホラッチョ」(ホラ吹き)というあだ名だったらしく、必要以上に自分を大きくカッコ良く(?)見せようとしていたみたいですね。
ここ数日はメディアもネットも大騒ぎで、今までのセレブなイメージからかけ離れつつある実態が暴露され、ボコボコのフル・バッシング状態。ちょっと今のところ、彼は街を歩けない(?)感じです。身から出たさびとはいえ、さすがに同情を禁じえません。明らかな犯罪を犯したわけではないのに、ね。
ショーン氏の能力とキャリア
ショーンK氏は相当にご自分の学歴・経歴を拡大解釈してWebサイトなどに載せていたようです。誇大広告と言われても仕方がない。ただ、確かにそれはそれで大問題なのですが、クールに冷静に今回の騒動を見てみると、ショーン氏は非常にいい能力とキャリアを持っています。
まず第一にルックスが良い。ついでに声も良い。人間は外見ではない、という意見もありますが、まぁ一般的に「外見」はやはり重要です。彼はその外見だけでなく、低音で響く「声」もとてもいい。つまり情報発信する上で、ご自身のなかに、高いレベルの「画像」と「音声」をお持ちです。
第二に経験が豊富です。コンサルティングそのものの仕事・実績は大したものはなさそうですが、2000年以降、ラジオを皮切りにテレビ番組やCM、著作とメディア関係の露出がすごい。すでに10年以上、マスメディアを中心に活躍されています。著名な経営者の方々の薫陶も受けている。経歴・職歴という部分でも、ある意味、その辺の普通のおじさんとは全く違う。
MBA講義生中継 経営戦略、ショーン マクアードル川上(著)、TAC出版、2008年
「学歴」だけが足りない?
やはり決定的に足りないのは「学歴」です。学位は全く取っていないそうで、これは “痛い”。逆に言うと、足りないのは学歴だけ。であるならば、今からでも遅くない。ショーンさん、今からでも留学でも何でもすれば良い。
ネックは「時間」と「お金」と「英語力」だが、幸運(!)なことに全てお持ちです。ほとんどの仕事をキャンセルして “自粛期間” に入っているので、「時間」は有り余っている。経済的な面は、今まであれだけご活躍だったので、一定の蓄えがあるでしょう。そして最大のアドバンテージは「英語力」。彼の英語力はかなり高く、文法的にはパーフェクトで、発音も若干のなまりがあるもののネイティブに非常に近いレベルだそうです。
純日本人疑惑を検証!ショーンKの英語をネイティブスピーカーに聞いてもらった結果 | netgeek
これはショーンK氏にとって、神様がくれたチャンスです。47歳という年齢はキツイですが、もし10年後に学歴詐称が発覚していたら、もはやリカバリーは不可能です。今なら年齢的にもギリギリ復活できる。例えば、3〜4年ほど(リアルに)MBA留学などガッツリ勉強して、正規の学位をゲットすれば、世間の見方なんて一気に変わります。
ときに浮世離れした内容だと批判にさらされやすいアカデミックな大学教育ですが、やはりホワイトカラー系はオーソドックスで基礎的な学問体系をある程度おさえることは必要。「基本」をおさえて初めて「応用」があるのですから。それが人類の発展の歴史です。・・・ただし教育には時間がかかるし、むろんすぐにはカネにはならないけどね。
MOOCでMBAをゲット!
ホリエモンなんて獄中から奇跡の復活(?)ですよ。それに比べれば、ショーン氏は恵まれています。上から目線で大変恐縮ですが、今からでも遅くない。(例えば)MBAを取りましょう。むしろ今からのほうが良いとさえ言えます。酸いも甘いも経験され、一敗地に塗れた後の「MBAホルダー」のほうが、説得力もあり多くの人のココロの刺さると思う。
今ならMOOCというインターネット留学をいう裏ワザ(表ワザ?)もあります。様々な大学から多くの講座がオンラインで提供され、実際に筆者もMOOCを経験しましたが、修了するにはエラい勉強させられます。もちろん全て英語 (一部でスペイン語や中国語、日本語などもあるが・・・)。
残念ながら筆者はドロップアウト気味で修了書などをゲットできませんでしたが、ショーン氏の英語力なら、彼が覚悟を決めれば絶対に大丈夫だと思う。たとえばペンシルべニア州立大学ならオンラインだけで学士号がとれます。絶対にトライするべきだと思う。このまま彼が消えてしまうのは、なにかモッタイナイという気がしてなりません。
※参考資料:
・米大学、進むオンライン・コース 学位も取れる、世界にPR、日本経済新聞、2015年05月25日
・ショーンK氏 フジにも虚偽報告…学歴「そもそも公表してない」、スポニチ Sponichi Annex 芸能、2016年03月17日
・ショーン氏、食事も喉を通らないほど憔悴“そんなに悪いことしたのか”、スポニチ Sponichi Annex 芸能、2016年03月17日
・ショーンK、Wikipedia、最終更新2016年03月17日
・ショーンK氏の同級生が「違いすぎる熊本時代」を明かす、ライブドアニュース、2016年03月18日
・純日本人疑惑を検証!ショーンKの英語をネイティブスピーカーに聞いてもらった結果、netgeek、2016年03月17日
・学位、Wikipedia、最終更新2016年03月12日
・Massive open online course、Wikipedia、最終更新2016年03月03日
・茂木健一郎 公式ブログ – ショーンKさんのこと。、Powered by LINE、2016年03月15日
・私的MOOCsレポート、ネット塾ジャーナル、2013年10月02日
ルポ MOOC革命――無料オンライン授業の衝撃、金成隆一(著)、岩波書店、2013年