割り算には2つの意味がある

たとえば
          12÷3=4
について
「この割り算の意味は何ですか?」
と、問われたら、あなたは何と答えるでしょうか? おそらく回答は次の2つに別れると思います。
 ① 12の中に3は4つ入る
 ② 12を3頭分すると1つは4である
どちらも正解です。・・・

大人のための数学勉強法、Kindle版、永野裕之(著)、ダイヤモンド社、2012年、75頁

東大卒JAXA出身の数学教師・永野裕之先生の著書にある上記の記述は、ごくごく当たり前のことを述べています。しかし先生いわく「割り算にはこの両方の意味があることを認識できている人は多くない」と看破されています。えっ!?

割り算だけがあいまいな理解

あらためて言われれば、上記の①と②は誰もが認識しています。でも・・・実際に認識が “身についていない” というのです。現実の認識において四則演算のなかで「割り算だけがぼやっとした曖昧な理解」になっているというのです。だから、数学(算数)嫌いの児童・生徒が続出すると・・・。

この問題への対応として「教師がしっかりとその違いを説明」するべきなのですが、そうなっていないケースも多い。つまり教師が算数・数学の「基本」をきちんと教えないから、児童・生徒は算数・数学ができなくなる。さらにいえば、教師自身が数学の「基本」をキチンと理解していないから、生徒も理解できず、数学嫌いが続出する。極論ですが、オブラートに包まずにハッキリ言えば、こういうことです。

もちろん聡明な永野先生はこのような忌憚のない表現で書かれてはいませんし、誰かへの責任論も決して取りません。しかしながら、本書を読んでいると行間に “日本の数学教師への提言” があるように思えます。書き方はソフトですが、本書の内容は “教育現場への厳しい考察” も含まれていて、なかなか興味深い内容になっています。まさに「大人のための数学勉強法」ですね。

    

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