いきなり立った赤ちゃんはいない

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※写真:写真素材 足成【フリーフォト、無料写真素材サイト】、引用

「いきなり立った赤ちゃんはいない」・・・人間の赤ちゃんは生まれてすぐ立ちませんし、いきなり歩くこともありません。何度も転(こ)けて、泣いて、また転けます。これを繰り返して私たちはようやく生後1年ぐらいで歩けるようになったのです。

もし、「あー、もう転けるのが痛いから歩くのやめたー」と赤ちゃんが思ったとしたら、一生歩くことはできないでしょう。・・・だからできるだけ多く経験することが大事なのです。

失敗経験の「受け入れ方」で人間の格がわかる 得する習慣、損する習慣【40】、習慣化コンサルタント・古川武士氏、PRESIDENT Online、2015年12月21日

俯瞰して、失敗して・・・

いきなり立った赤ちゃんはいない・・・なるほど。「教育」とは時間をかけて赤ちゃんを立たせるプロセスに似ているのかもしれない。習慣化コンサルタントの古川武士さんは、①「失敗」というものを時間と場所を切り取った写真(静止画)のようにとらえてはいけない、②広い空間全体を見ながら、長い時間を意識して動画のようにとらえるべきだ、と説いています。

東大首席弁護士が教える「ブレない」思考法、山口真由(著)、PHP研究所、2015年

ほかにも、例えば東大首席卒業弁護士の異名(?)を取る山口真由さんも、著書の中でこの「俯瞰力」(時間・空間ともに広く全体を見ようとする力)が大切だと述べていますし、私も日頃よりそう感じています。なかなか実行できていない面もあるのですが・・・。

できることに集中、あとはフィードバック

古川コンサルタントは、この俯瞰思考というべきものを下記の3つに分析しています。

・全体で捉える習慣(脱二極化思考)
・過去から未来への流れの中でものごと捉える習慣(動画思考)
・コントロールできることに集中する習慣(できないことは切り分ける)
※上記PRESIDENT Online(2015年12月21日)より引用

一つ目と二つ目はいわゆる俯瞰思考ですが、三つ目が独特です。「自分でできること」と「できないこと」に切り分けて、”あとはフィードバックなのだ” と割り切る発想です。「コントロールできることとできないことを区別する」という元大リーガーの松井秀喜氏の考えと、同じような考え方です。

不動心 (新潮新書)、松井秀喜(著)、2007年

古川コンサルタントいわく、これを「コントロール思考」と呼ぶそうで、つまり①できないことを切り離して “できること” に集中し、②上司に叱られるとかお客様からクレームが入る等は “フィードバック” に過ぎないと考える。こうすると失敗が(必要以上に)怖くなくなる・・・とのことです。なるほど。

俯瞰して集中して失敗する

例えば受験勉強もある意味、「設問・問題が解けない」という失敗の連続ですが、俯瞰的に見ればそういった「設問をたくさん解こうとする」経験値を上げる作業に他なりません。幅広い設問や予想問題を一つ一つ解答していく長期間に渡るトレーニングが “受験勉強” そのものだし、そこで得られた数々の “失敗” は貴重なフィードバックでもあるわけです。

俯瞰して集中して、そして失敗する。これを繰り返してはじめて、ゴールに近づくというか徐々に成長していくわけです。成長著しい赤ちゃんも、周囲を伺いつつもコケては泣き、コケては泣くを繰り返す。そして1年ほど経って、やっとヨチヨチ歩けるようになる。もちろん「いきなり立った赤ちゃんはいない」のです。

 30日で人生を変える 「続ける」習慣、古川武士(著)、日本実業出版社、2010年

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