食後の勉強がおすすめ?

お昼のランチのあとは眠いですよね。私を含め、たぶん多くの人が「昼飯後は眠くなる」のではないでしょうか。とくに午後一番の学校の授業とか会社の会議とか・・・私も一度、午後一番の会議でウトウトしてしまい、上司に大目玉を食らったことがあります。トホホ・・・。

ネット塾系の受講生たちも、食べてすぐ視聴したりすると、ついウトウトしていまいそうです。ところが、なんと医師の吉田たかよしさんによれば、勉強には食事の後がオススメなのだとか! お〜、ほんまかいな。

記憶力は食後にアップする!

勉強するなら、食事の後がおすすめです。実は、記憶力は食後にアップすることが脳科学の研究によってわかってきたのです。記憶力は主に、脳の中の海馬と呼ばれる部分で生み出されます。この海馬の機能を高めてくれる何ともありがたい物質が見つかっています。それが、FGF(Fibroblast Growth Factor:線維芽細胞成長因子)と呼ばれているものです。・・・

ネズミを使った実験では、ブドウ糖を投与した後、15分ほどたつとFGFが増え始め、2時間後に脳内の量がピークになることがわかっています。また、FGFが増えると実際に記憶力がアップすることも、実験で確かめられています。・・・

なぜ、東大生はカレーが好きなのか 脳を鍛える最強の食事術、吉田たかよし著、祥伝社、2010年、147頁引用

記憶力を高めるには、実験と同じように「ブドウ糖」を摂取してもいいですが、普通に食事をしてもOKです。食事には炭水化物が含まれていますので、炭水化物→単糖類→ブドウ糖と分解されます。したがって、記憶力をともなう勉強には食事の後がいいということになります。

食事の2時間後がベスト

ただし「脳内のFGFの量がピークになるのが食事の2時間後なので、たとえば1時間勉強するのであれば、食事の1時間30分後から2時間30分後まで行なうのが理想的」(同上、吉田たかよし氏、引用)だということです。食後すぐ、ではないんですね。

食べたらすぐ眠くなるのは、記憶力うんぬんとは別に、インシュリン分泌過多の問題です。要は食べ過ぎで、上がり過ぎた血糖値を下げるためにインシュリンが分泌され、血糖値が下がり、脳に行くブドウ糖が減り、眠くなる。

記憶力は食後にアップする!という話を聞き、どんどん食べるぞ、と思ったメタボ予備軍のワタクシは浅はかでした(笑)。

※参考資料:
線維芽細胞増殖因子、Wikipedia、最終更新2015年05月26日
糖質(炭水化物)/ブドウ糖・グリコーゲン・でんぷん・乳糖・麦芽糖、雑貨屋ミューズ
食後に眠くなるのは炭水化物が原因、睡眠と疲労の方法論

ベネッセコーポレーション 進研ゼミ・こどもちゃれんじ

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