魔法の子育て「アイメッセージ」

・・・「言うことをきかせる」という発想を捨てるべきだと書きました。では、親は何を子に伝えるべきでしょう。それは「自分はこう考えている」という、自己開示です。いわゆる「Iメッセージ」です。

親である「私は」どう考えているのか。決して子どもの「あなたが」どうすべきかではありません。あくまで選択権は、子どもの側にあります。こちらは、より良いと思われる道を提示するだけです。・・・

※賢い親の悟り「変わらない子は変えられない」から始める魔法の子育て習慣4、PRESIDENT Online、千葉大学教育学部附属小学校教諭 松尾英明、2015年07月01日、引用

この「Iメッセージ」(アイメッセージ)でパッと思い浮かぶのが、受験サプリの講師であり『世界一わかりやすい英文法の授業』の関正生先生と東進ハイスクールの林修先生。関正生先生は、下記ビデオを見ていただくとわかるのですが、決して英語の勉強を過度に押し付けたりはしない。


彼の口癖・決まり文句に「軽~く聞いてください」「流して聞いてください」みたいなセリフがあります。決して押し付けない。重要な部分はしつこく繰り返しますが、過剰な押し付けはしない。そして、ご自分の考えと経験談を「Iメッセージ」として “提案” する。

“教え育てる” ではなくて “教え育つ”

林修先生の場合は「教育とは “教え育てる” ではなくて “教え育つ”」と意見を述べられています。「教えてもらって自分で育っていく」感じですね。やはり、教育というのは本来、教師が生徒に押し付けるわけではなくて、生徒が自分からどんどん勉強していくイメージです。この主張もご自分の体験、すなわち「Iメッセージ」が基本となっています。


そもそも人間は十人十色で、100人が100人とも遺伝子は違うし、顔も身長も違う。生まれた場所も育った環境も全部違うわけです。だから、教師Aが生徒Bに教育と称して何かを押し付けたところで、100%身に付くわけがない。であるならば、たとえば教師Aが「Iメッセージ」として自分の体験談を語れば、生徒Bは自然と自分との違いを認識しつつ、勉強その他の参考に取り入れるわけです。

「Iメッセージ」は教育における一つのキーワードかもしれません。もちろん、普段の日常生活でも大切なコミュニケーションのノウハウ(?)だと思います。決して魔法の言葉ではありませんが、やはりトマス・ゴードン先生のノウハウは偉大ですね。

 親業―子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方、トマス・ゴードン(著)、大和書房、1998年

※参考資料:
こどもの気持ちをプラスにする親の話し方。『アイメッセージ』とは?、NAVER まとめ、更新日2015年06月18日
子どもについ暴言吐いたら!親は「アイメッセージ」を伝えるといい理由、It Mama、2014年12月21日
先生のたまり場 – 明日から始める教育実践【アイメッセージ】(Iメッセージ)、2013年04月21日

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