タフでグローバルな人材へ

「中学受験なしでも、子どもの“稼ぐ力”は身に付けられる。むしろ受験する年齢は遅いほうがよい」というのが、『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話』がベストセラーになった青藍義塾塾長・坪田信貴氏の見解だ。

「親主導の勉強の進め方は、時に子どもの成長の“機会損失”を招きかねません。低年齢での受験ほど、『親がレールを敷く』ことになります。皮肉なことに、親がレールを敷けば敷くほど、子どもの自主性は育ちにくくなる。」・・・

坪田氏は、「エスカレーター式に一流大学まで進学したが、就職活動の時期を迎え、途方に暮れる大学生」や、「親の顔色ばかりうかがい、自分の意見がない高校生」を多く目にしてきた。このような若者たちは「低年齢からのお受験成功組に多い」と明かす。・・・

中学受験なし、安く高学歴をゲットするワザ、PRESIDENT Online、2015年06月11日、引用

お受験成功組のワナ

おお〜、”ビリギャル” で有名になった坪田先生によれば、中学受験などのいわゆるお受験成功組の子どもたちには、受け身な思考回路が出来上がり、主体性が乏しい。こりゃ、お世辞にもタフでグローバルな人材とは言えない。

そして中学受験などお金のかかる教育課程は避けて、「コストパフォーマンスを考えると、高2の夏から短期集中型で、志望校の受験科目に特化して勉強するのが最も効率的です」(上記PRESIDENT Online)とおっしゃる。まさに “ビリギャル” そのもののパターンですなぁ。

「主体性」の重要性

とにかくこれからは、従来にない新しい仕事もどんどん出てくるらしいので、子どもたちを新しいビジネスやライススタイルにも適応できる人材に育てなければならない。いま存在せず、将来生まれる仕事に対応するなんて、土台無理な話だが、それでも「教育」においてひとつ言えることは「主体性」の重要性でしょう。

つまり目標やゴールに向けて、必要なノウハウや情報を集め、自分で使えるようにする。もちろん、スマホ(スマートフォン)やタブレットを最大限活用する。こういった行動は、「親がレールを敷く」受け身の教育では決してうまく行かない。とにかくその人なりの主体性が必要です。

ネット塾系と主体性

ネット塾系は自分で主体的に受講するなり教材を利用するなりしないと、前に進まない。教室で強制的に指導されるわけではないので、やはり主体的に自分を律する必要がある。そして、勉強への意欲と行動力が鍵を握ります。例えば、苦手な強化や単元に絞って、何度も視聴するとか、逆に得意分野に特化して受講するというやり方もあります。

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いずれにせよ、親や先生に言われて、いやいや勉強しているようでは、「タフグロ」な人材にはなれません。壁にぶち当たっても、その都度それなりに乗り越えていける(克服できる)「知力」「体力」「胆力」が、これからのグローバル社会では必要です。学校の勉強は良い訓練になるのですから、子どもたちはどんどん壁にぶち当たって構わないと思う。

失敗や挫折に対しても、本人なりに対応し、次につなげるしぶとい(いやらしい?)メンタリティーが養われるはずです。グローバル化が進めば、想定外のことがワンサカ起きます。それにいちいち驚いてショックを受け、うつ病になったりしては身が持ちません。これからの子どもたちには、ある種の精神的な “耐性” が必要なのです。


※参考資料:
存在しない未来の仕事を学ぶ、ネット塾ジャーナル、2015年01月06日
世界一受けたい授業SP3月28日ランキング(現役東大生の尊敬する偉人ベスト50)結果!第1位はジョブズ・タフグロの意味とは?内容・感想レポート!、気になること通信、2015年03月28日

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