全国でビリギャル旋風! 早くも観客動員数100万人を突破&興行収入は12億円
清純派女優の有村架純が“金髪”“ミニスカ”ギャル役に挑んだことで大きな話題を呼んでいる『ビリギャル』が、早くも観客動員数100万人突破し、週末興行ランキング邦画堂々の第1位を記録した。
「聖徳太子」を「せいとくたこ」と読み、東西南北も知らず、地球が丸いことも知らない成績学年ビリ、金髪ギャルの工藤さやか。高校2年生にしてその学力は小学4年生レベルの女子高生が、一人の教師との出会いから「慶應大学合格」という無謀とも言える目標に挑戦する――。
※シネマカフェ(cinemacafe.net)、2015年5月12日、引用
“実話” なので説得力がある
見ました。映画「ビリギャル」。実は近所の「TOHOシネマズ 府中」に行ってまいりました。なかなか良い映画でしたよ。おバカな女子高生が、天下の慶應義塾大学へ合格するというサクセスストーリーです。なんといっても “実話” を元に作っているので、非常に説得力がある。もちろん、映画化に際し、かなりデフォルメしているようですが、それでも心に刺さるものはありました。
『ビリギャル』著者・坪田信貴氏に直撃 自身も実践した英語習得メソッドとは?
ただ、あくまで個人的な見解ですが、受験ノウハウや勉強法については、あまり詳しく描かれていなかったですねぇ・・・。青藍義塾・塾長の坪田信貴先生による “坪田マジック(?)” と呼ばれる心理学を駆使した指導法が、実はとても面白いのですが、その点はかなり割愛されていて、残念です。
・・・ということで、自分としては正直 “可もなく不可もなくプラスアルファ” という印象です。そもそも大学受験をテーマにした映画は、どうしても地味になりがち。「東京大学物語」しかり、「ドラゴン桜」しかりで、なんとか工夫して視聴に耐えうる面白さを出している感じです。
地味な演出と十分な説得力
映画「ビリギャル」は、大学受験という、しかも実話ベースという、エンターテイメント性においてかなり厳しい条件に対し、かなり頑張った良質の作品でもあります。特に登場人物への丁寧な描写は、見る人の心に何かを訴えるものがあります。
まぁ、例えば「ドラゴン桜」の原作は、編集者が東京大学出身で、その方の意見を参考に三田紀房さんが描いた漫画作品です。エビデンス満載ではあるものの、あくまで純然たるフィクションです。だから「面白い」。それに対して、映画「ビリギャル」は実話を元に描かれているのが皆に知れ渡っているわけで、過度に脚色できない。デフォルメするにも限度がある。
制作側もそこを理解しているからか、演出は割と地味です。しかし、やはり「説得力」はある。派手な面白さはイマイチだが、リアリティーというか説得性は十分です。これがビリギャルを観て思った率直な感想です。
この映画の成功から、きっと将来、たとえばドロップアウトした引きこもり不登校の子どもが、 “ネット塾” で一流大学に見事合格するような、一発逆転の痛快ストーリーの映画が公開される日も近いでしょうね(!)。
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※参考資料:
・映画「ビリギャル」| 公式サイト
・東京大学物語、Wikipedia、最終更新2015年04月30日
・【 映画 2015 】 東京大学物語、コメディ 2015、2015年05月04日
・ドラゴン桜、Wikipedia、最終更新2015年05月06日
・ドラゴン桜 (テレビドラマ)、Wikipedia、最終更新2015年05月10日
・情熱大陸!、ネット塾ジャーナル、2014年09月24日
・学年ビリのギャルが慶應合格、ネット塾ジャーナル、2014年06月06日