5. 打たれ強い子に育てられる親
ある会社で上司に「バカヤロー! 辞めちまえ!」と言われただけで本当に辞めた新人がいる。あるテレビ制作会社のディレクターは「今欲しいもの? 辞めないAD!」と言い切った。
先行き不透明な世の中で必要なのは「打たれ強さ」である。
親は子どもが幼いときから、失敗させることを恐れない。失敗したことを「経験値が増えた」と言って逆に喜べる。どうしようもない失敗をしたときこそ「(おまえは)大丈夫」と言って、動じない最後の砦となれるならば、その子は「ここ一番!」のときには粘り強さを発揮できる人間になっている。・・・
※子どもを「伸ばす親」「つぶす親」の共通点5 親技のカガク【1】、鳥居りんこ、PRESIDENT Online、2015年04月11日、引用
タフにグローバルに
出ましたね。教育・子育てアドバイザーの鳥居りんこさんから「打たれ強い子」という言葉が。「打たれ強い子」に育てるというのは、今や時代のキーワードでしょう。東京大学の前総長・濱田純一さんの「タフに、グローバルに」育てるという考え方と、相通ずるものがあります。
とにかく世の中はグローバルになりつつある。日本は少子高齢化で人口減少が定着し、しかし対する世界人口は増加の一途です。2010年に中国が世界第2位の経済規模になり、2013年には訪日外国人の数が1000万人を突破。
※グラフ:訪日外国人旅行者数(平成26年4月)に関する配付資料、観光庁(国土交通省)、引用
さらにTPP(環太平洋経済協定)がスタートすれば、環太平洋地域は(ロシア・韓国・中国・中米諸国・コロンビア等を除く)環太平洋の国々が一堂に会する自由経済エリアになります。経済的に“環太平洋合衆国”(?)というくくりになり、日本経済も次第にTPP経済の一部に過ぎない形になるかもしれません。
失敗を喜ぶ?
こんな未だかつて日本人が経験したこともないような新しい経済状況下で生活していくためには、トライアンドエラーをどんどん繰り返すしかない。前例がほとんど無い状況で、いちいち失敗して落ち込んでいたら、それこそ身が持ちません。「失敗なんかあたりまえ」というタフなメンタリティーがどうしたって必要です。
鳥居りんこさんの言う「失敗したことを“経験値が増えた”と言って逆に喜べる」というメンタリティーは、従来の日本の社会、日本の教育には無い考え方です。「失敗は成功の母」とは言い古されていますが、さすがに「失敗を喜ぶ」とまでは、誰も言い切って来なかった。しかし、これが必要です。これからの「なんでもあり?」のグローバルな世の中で、“失敗を喜ぶ”という発想は絶対必要だと思う。
「教育」でもスキーの練習と一緒で、“どんどん転べ! 転んで喜べ!”、という発想になるかもしれません。しかし、現実の入学試験や資格試験等で、転んでばかりでは埒が明かない。そこで、ゲーム感覚で失敗しまくれるeラーニング系(ネット塾系)の出番です。
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もし“失敗を喜ぶ”という感覚を「受験サプリ」で学べるのであれば、月額980円(税抜)は実にお安い買い物だと思いますよ。
※参考資料:
・歴代総長、東京大学
・東京大学・濱田純一総長が語る4学期制と推薦入学の狙い「受験勉強の価値観はリセットを」、大学情報トピックス、高校生新聞オンライン、2014年11月10日
・「教育力、研究力を高め、タフでグローバルな人材を育成します」、東京大学・濱田純一総長、経済界、2014年11月13日
・世界人口、Wikipedia、最終更新2015年02月08日
・中国GDP、世界2位確実に 日本、42年ぶり転落、日本経済新聞、2011年01月20日
・経年データ – 訪日外国人数 – 観光統計、JTB総合研究所、2014年09月10日
・環太平洋戦略的経済連携協定、Wikipedia、最終更新2015年03月27日