5番打者固定で“たたみかける得点力”

5番打者固定で“たたみかける得点力”を得る日本ハム

2015年シーズンが開幕したが、ここまで、両リーグともに大方の予想を覆す展開となっている。パ・リーグでは優勝候補の一角・オリックスがわずか1勝止まりと開幕ダッシュに完全に失敗(4月5日終了時点)。昨季の日本一チーム・ソフトバンク、開幕5連勝を飾った西武を抑えリーグ首位に立つのは、ほとんどの評論家が3〜5位に予想していた日本ハムだ。・・・

日本ハムの場合、ソフトバンクやオリックスをしのぐ足があり、4番には昨季の打点王・中田がいる。5番打者によって「たたみかける得点力」を獲得できればより強力な打線を構築できるだろう。今季、主砲・中田の後を担っているのが5番・ハーミッダだ。もともと長打力を評価されていたハーミッダはここまで打率.333、1本塁打、5打点と、5番打者として十分に機能している。・・・

BASEBALL KING、清家茂樹(文)、2015年04月07日、引用

5人の強力な選手を揃えることは難しい

のっけからプロ野球の記事で恐縮ですが、プロ野球の場合、一般的に打線は(結果的に)固定化された形が良いと言われる。“不動のオーダー”というが、強力なレギュラー陣が不動の打線を形成し、控えの選手の出る幕が少なくなるケースである。もちろん例外もあるが、これが概して強いチームの典型である。

とくに野球の場合、1番打者から5番打者までが優れた選手で固定されてくると、強い。1、2番バッターが出塁して、3〜5番バッターが出塁した走者を本塁に返す。この野球の攻撃セオリーがうまくハマるわけだ。

実際には、上記記事でも触れているが、プロ野球チームでも1番から4番まではなんとか良い選手を揃えられるが、5番打者まで手が回らないケースが多い。5人の強力な選手を揃えることは、案外難しいのである。

5教科で打ちまくる東大合格者?

これは(大学)受験勉強にもあてはまる・・・と言い切ってしまおう。例えば、受験科目の多い東大(東京大学)文系の場合、センター試験で5教科8科目(あるいは6教科8科目)を受験しなければならない。いわゆる5教科というのは英語・数学・国語・理科・社会であり、要は“全部勉強しろ!”ということです。

「そんなん多すぎて、できるわけないよ」と普通に思うが、東大に合格する受験生の頭の中は、まさに1番から5番まで強力な打者を揃える強いプロ野球チームを彷彿させます。野球でもクリーンナップ(打線の中核)を3・4・5番打者と位置づけていますが、受験生もかなり得意な科目(教科)を3つ揃えられれば、これは強力な布陣ということになります。偏差値の裏付けがあれば、東大レベルも合格可能でしょう。

たぶん野球と一緒で、頑張れば多くの生徒で相当な得意科目2つは作れると思います。しかし、超得意科目が3つとなると・・・これは実際、一部の生徒に限られるでしょう。野球で言えば、3・4番打者はなんとか揃えたが、さらに強力な5番打者を持てるかどうか、ということです。なかなかハードルは高い。

受験勉強≒野球チームの打線作り

受験生が、自分の「脳内に」3・4・5番打者を揃えるには、かなり勉強方法を工夫する必要があると思う。例えば、英語は「受験サプリ」のカリスマ講師・関正生先生に師事を仰ぎ、数学は一転してオーソドックスな「とある男が授業をしてみた」の“はいち”先生の指導に従うとか・・・。自分と相性が合い、受験指導にも定評のある先生方を、個々に厳選するというやり方ですね。

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東大のように5教科全部を高いレベルで勉強しなければならない場合でも、徐々に「自分の中で強力打線を構築していくんだ」というイメージであれば、受験勉強に取り組むのも案外(?)“楽しい”かもしれません。あたかもプロ野球チームを頭の中で作り上げる感覚です。

「受験勉強≒プロ野球チームの強力打線の仮想構築」だとしたら、大学受験の準備とは、まるで“プロ野球選手・チームシミュレーションゲーム”に取り組んでいるみたいです。「ウチのチームの4番打者は“英語”かな?」なんてね。こう考えるとけっこう楽しいね。


※参考資料:
クリーンナップ、Wikipedia、最終更新2014年08月11日
東大入試の変更点、2015年度入試情報、東大塾
とある男が授業をしてみた、YouTube
プロ野球選手・チームシミュレーションゲーム おすすめアプリランキング、iPhone/iPadアプリ、Appliv

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