全ての教育活動にITを

タブレットを授業から解き放とう――広尾学園中学校・高等学校 金子 暁教諭

・・・広尾学園でIT活用を始めとする学校改革の陣頭指揮を執るのが、教務開発統括部長の金子暁教諭だ。・・・金子教諭は、「IT製品を生かす秘訣は端末だけではない」と言う。同教諭が何より重要だと強調するのは、無線LANをはじめとするインフラの整備だ。特に「無線LANほど、長期的かつ日常的な運用に影響を及ぼすものはない」と同教諭は指摘する。・・・

授業での活用ばかりを見てタブレットの導入や活用を進めるのは「あまりにももったいない」と同教諭は言う。「教科内の活用にこだわらず、全ての教育活動にITを活用すると考えれば、多くのメリットを生徒や教員にもたらすことができる」と金子教諭は語る。・・・

IT活用に関しては、「導入前に心配していたことはほとんど起こらなかった」と金子教諭は振り返る。・・・生徒の可能性を伸ばす上では、「教員の心配や不安から生まれたルールの中で生徒にIT製品を使ってもらうのは望ましくない」と金子教諭は考えている。・・・

変化し続けなければ“生徒が来たがらない学校”になってしまう――。学校経営の危機に直面した広尾学園の教員の根底には、そんな危機感があるのかもしれない。同校が変化し続ける原動力は、「生徒が将来、必要とされる力は何か」を問い続ける姿勢であり、ITの導入はその1つにすぎない。・・・
TechTargetジャパン 教育IT、2014年10月08日、引用

リアル龍山高校?

ちょっと引用が長くなり恐縮です。さて、こちらの「広尾学園中学校・高等学校」ですが、IT教育(ICT教育)では非常に有名です。しかし、「タブレットは新たな文具」でも紹介したように、実は “学校消滅” の危機を経験しています。まさにリアル龍山高校であり、「ドラゴン桜」よろしく学校経営が破たんする寸前まで行ったそうです。その存亡の危機を「共学化や校名変更」などの改革で、奇跡の(?)復活を成し遂げた学校でもあります。

そして、2011年度にiPad導入を開始し、2012年度からは本格導入しています。すでに、ほぼ丸4年近い経験が積み重なってきています。もちろん、まだ試行錯誤はあるものの、2点ほど大きなIT教育のポイントが浮き彫りになっています。一つは「無線LANの整備」であり、二つ目は「全ての教育活動へのIT活用」です。

「無線LAN」と「全てにIT活用」

つまり、IT端末を一人一台揃えたところで、無線LANなどのインフラ整備がダメなら、運用できない。特に学校の場合、一時に大量のデータが集中して流れやすいので、無線LANの整備は重要だそうです。IT教育が絵に描いた餅にならないように、とくに無線LAN環境には気を配るべきとのこと。なるほど。

また、IT導入で事前に予想される各種トラブルは、案外起こらない。したがって、全面的に学校活動のすべて、教育活動のあらゆる部分に、ITを活用せよ、と看破されています。リスクが無いとは言いませんが、ITを全面的に活用することはあらゆる面で利便性が大きい。教育の質の向上だけでなく、日々のコミュニケーションから様々な事務処理、さらには広尾学園のブランドイメージにも貢献している。

生徒が将来、必要とされる力は何か

広尾学園は学園存亡の危機があったおかげで(失礼!)、常に生徒の将来を真面目に考え続ける文化があるといいます。このブログのモットー「生徒・学生の未来へ。」ではありませんが、「生徒が将来、必要とされる力は何か」を問い続ける姿勢は素晴らしいと思う。広尾学園 中学校 高等学校の未来も、ますます期待が持てますね。

※参考資料:
タブレットは新たな文具、ネット塾ジャーナル、2013年06月16日
ドラゴン桜 (テレビドラマ)、Wikipedia、最終更新2014年11月16日
広尾学園 中学校 高等学校
広尾学園中学校・高等学校、Wikipedia、最終更新2014年12月10日

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