さ〜らりとした梅酒♪
このフレーズ、ご存じですか。チョーヤ梅酒のCMで必ず流れる定番フレーズです。いや、最近はこのフレーズが流れないこともありますが、ともかくチョーヤ梅酒の鉄板フレーズ(?)です。
元AKB48の大島優子ちゃんがかわいく元気に、「さ〜らりとした梅酒♪」と口ずさみながら、商品をアピールしています。個人的には昔の伊東美咲さんのCMが印象深く、2000年代でしょうか、ずいぶん長い間TVを通じお茶の間に流れていましたね。
チョーヤ さらりとした梅酒 伊東美咲、paranoid2011、2013年01月17日
Delete friends Wine silver Sarari to shita CHOYA Umeshu チョーヤ 梅酒、renejolie、2007年01月17日
さてこの「さ〜らりとした梅酒」フレーズですが、スゴイのは「さ〜らりとした・・・」と耳に入ると、条件反射的に「・・・梅酒」が連想されること。これは重要なポイントです。音楽とともに何度も聞かされ、脳内占有率が上昇し、結果として記憶にしっかり残ったわけで、いわゆる「学習効果」というやつです。
広告・CMの「教育効果」
ハーバード大学元講師で株式会社アクティブラーニング代表の羽根拓也氏。羽根先生に関しては以前よりノイチューター(neu.Tutor)などで紹介していましたが、この「さ〜らりとした」フレーズの凄さをちらっと言及しています。
そもそも広告・CMというものは、“教育効果”において非常に優れています。商売が絡むので、実によく計算されて作られている。つまり、広告の「教育効果」は実際的に素晴らしいもの(?)があります。そりゃそうでしょう。いかに多くの人々に、いかに効果的に商品を知ってもらい、購買行動に結びつけるか。企業の広告担当者たちは、日夜そのことに血道を上げるわけです。
その意味で教育と広告は似ている。ただ教育の場合は、段階を踏んで基礎から応用まで時間をかけて真面目に教えようというスタンスですが、広告の場合は、短時間に“核”となる情報を人々の“脳内”にパッと定着させようという立ち位置です。そこが違う。政治家で言えば政策を懇切丁寧に説明しようとする谷垣禎一さんや石破茂さんに対し、ワンフレーズでパッと印象づける小泉純一郎さんや小泉進次郎さんみたいな違いです(例が悪いか・・・)。
英語のCMで語学学習
まぁとにかく、教育も広告ノウハウを流用して、生徒の「脳内」に知識をうまくインプットさせられると良いわけです。そこで、例えば、我々日本人の英語学習において、英語のCMを使うのもグッドアイデアです。下記は一連のウォルマート(Walmart)のCM系動画ですが、なかなか英語学習用にもグッドな感じです。
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しかも、あくまで不特定多数向けの広告なので、メッセージがわかりやすく、聞き取りやすい。もちろん、プロのアナウンサーというかナレーターや俳優を起用しているはずなので、米国の標準英語を使い、そして、見ていても心地良い。もし心地“悪”ければ、売上に悪影響が出ますから・・・。
さらに、「さ〜らりとした梅酒」ではありませんが、視聴者に覚えさせようと、耳の残るフレーズもそれとなく使われているようです。とにかく広告ですから、見ている人に気に入ってもらい、心に残ってもらおうと、CMの作り手側も必死です。
したがって、我々日本人の“語学”に、CMなど広告教材を使うのも、一つの良いアイデアだと思います。これはおすすめです。
※参考資料:
・さらりとした梅酒CM「新さらり誕生篇」、出演者:大島優子、チョーヤ梅酒株式会社
・チョーヤ梅酒、Wikipedia、最終更新2014年12月12日
・逮捕しちゃうぞ、Wikipedia、最終更新2014年10月08日
・「さらりとした梅酒」伊東美咲に続く3代目キャラクターにマイコ、ORICON STYLE、2010年04月29日
・ノイチューター(neu.Tutor)、ネット塾ジャーナル、2013年03月17日
・Active Learning|アクティブラーニング、株式会社アクティブラーニング