「偏差値50以下」企業が欲しがる大学


「受かってから選べ。どんな業種、どんな会社でも受けろ」
<就職異変>「偏差値50以下」有名企業が欲しがる15校、PRESIDENT Online、2013年05月07日、引用

これ、誰の言葉だと思います? 今、就職活動戦線で注目を浴びている金沢星稜大学・堀口英則就職支援センター長の、激励指導です。これはとにかく多くの企業を受けることで、場慣れして「面接で物怖じしなくなった」(ヤマト運輸に内定の学生)そうです。また、そういった就活テクニック的なことだけでなく、そもそも学生自身が自分に合う業種や企業を見つけるには、どんどん説明会や面接を重ねる必要があるだろう、という発想です。

業種を絞らずたくさん受けろ

この金沢星稜大学では、身だしなみはもとより、面接や自己PR、グループディスカッションを徹底的に練習します。まぁそれらは、昨今の多くの大学でも実践していることでしょう。しかしながら、「業種を絞らずたくさん受けろ」という同大学・就職支援センターの激(?)は実にユニークです。

よく考えれば、筆者もそうですが、自分が何の仕事にあっているかなんて、ハッキリわかりません。例えば、現在政治家の東国原英夫さんは芸人時代に、芸風と同じように素の顔もチャランポランないい加減なキャラクターだったそうです。「そのまんま東」の時代ですね。しかし、40歳台に政治を志す中、早稲田大学を社会人受験し、ほとんど主席レベルで学業に勤しんだそうです。その時に彼自身、自分がこんなに真面目でキチンとした性格だと、初めて気がついたそうです。根を詰めた勉強や研究が苦にならないと、ご自身でもビックリしていたそうです。

おそらく、自分探しという意味合いも含め、堀口就職支援センター長も学生たちに対し、とにかくたくさん会社を受けろ!と勧めているのでしょう。なんかわかる気がします。自分のやりたい仕事、自身に合いそうな業種をさがしたところで、自分自身も時間とともに変化するし、世の中もどんどん変化します。つまり、全てが流動的なのです。なかなか、コレだ!という一生の仕事を、二十歳過ぎの若者が見つけるのは難しい。したがって、「業種を絞らずたくさん受けろ」は基本的に正しい就活スタイルだと思う。

弱くても勝てます

これ、話は少しズレますが、「弱くても勝てます」: 開成高校野球部のセオリー (新潮文庫)は面白い。とにかく、開成高校野球部はフルスイング、フルスイング、フルスイング! 三振しようが、走塁ミスしようが、関係ない。守備はエラーの山を築くが、そもそも守備はどうでもいい。ピッチャーはとにかくストライクゾーンに球をきちんと入れればいい。攻撃でフルスイングさえすれば、それでいい!

なにか金沢星稜大学の就職活動と開成高校の野球部とは通じるものがある。「どんな業種、どんな会社でも受ける」という就活スタイルと、「ひたすら強振。とにかくバットを振り抜く」という野球スタイル。徹底した“質より量”(?)の戦略です。弱者の戦略は、ある意味“異常”でなければならない。

受験サプリだけで東大に合格?

例えば、大学受験の世界でも、こういった「異常な」戦略で一流大学に受かる学生も出てくるでしょう。高校の成績は悪く、いや、高校にも行っていない。塾や予備校にも縁がなく、アルバイトの合間にネット塾などeラーニングだけで合格してしまうヤツが出てくるかもしれない。「私は受験サプリだけで東大に合格しました」・・・みたいな学生です。確かに、受験サプリには、一通り受験準備のほとんどが揃っていますからね。

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「異常」な戦略・・・変化の激しいグローバル社会で、これは“正常”な考え方なのかもしれません。

    
※参考資料:
<就職異変>「偏差値50以下」有名企業が欲しがる15校、PRESIDENT Online、2013年05月07日
『「弱くても勝てます」』 超進学校の「異常な」セオリー、HONZ、2012年10月03日
「弱くても勝てます」 開成高校野球部のセオリー、Wikipedia、最終更新2014年11月23日

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