クリエイティブな教育

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※写真: 写真素材なら「写真AC」より

ロボットやコンピューターは芸術などのクリエイティブな作業には向いていません。となれば、人間は機械にできる仕事は機械に任せて、より高次元でクリエイティブなことに集中できるようになるわけです。人間がそうして新しいスキルや知性を磨くようになれば、これまで以上に輝かしい『クリエイティブ・エコノミー』の時代を切り開いていけるのです。

※筆者注:マイケル・A・オズボーン准教授、英オックスフォード大学、人工知能研究
オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」702業種を徹底調査してわかった、週刊現代、2014年11月08日、引用

クリエイティビティなど10年早い?

巷でよく言われるクリエイティブな教育ですが、なぜなのかちょっとピンと来なかった。会社で仕事をしていても、確かに問題解決のために、売り上げアップのために、いろいろアイデアを出さなければならないケースもあるでしょう。しかしどちらかと言えば、それはある程度経験のあるリーダーや管理職に求められる能力です。

学校を卒業したての新人さんなどは、最初からクリエイティブな能力など求められません。はじめは言われたことを従順に一生懸命こなせばいい。そういう職場が多いでしょう。仕事の基本ができていないうちに、クリエイティビティなど10年早いんだ、なんて口の悪い先輩もいたものです。

今の仕事の半分が機械にシフトする

ところが、時代は急展開しつつあります。英オックスフォード大学で人工知能などを研究されているマイケル・A・オズボーン准教授によれば、現在人間が行っている仕事の約50%がコンピューターやロボットに奪われるかもしれないというのです。しかも、この10~20年で・・・。そうなると人間しか持ち得ないクリエイティブな能力が、職を得るために、非常に重要になってきます。

コンピューターの技術革新がすさまじい勢いで進む中で、これまで人間にしかできないと思われていた仕事がロボットなどの機械に代わられようとしています。たとえば、『Google Car』に代表されるような無人で走る自動運転車は、これから世界中に行き渡ります。そうなれば、タクシーやトラックの運転手は仕事を失うのです。・・・

私は、米国労働省のデータに基づいて、702の職種が今後どれだけコンピューター技術によって自動化されるかを分析しました。その結果、今後10~20年程度で、米国の総雇用者の約47%の仕事が自動化されるリスクが高いという結論に至ったのです。

オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」702業種を徹底調査してわかった、週刊現代、2014年11月08日、引用

学校教育も「創造性」を重視

恐ろしいことです。もちろん、いい意味でも悪い意味でも「恐ろしい」と思う。コンピューターやロボットなどの機械は、人間をあらゆる方面の単純作業や非効率な仕事から解放し、人間たらしめている能力である「創造性」(クリエイティビティー)に集中させてくれます。これは恐ろしくも素晴らしいことです。

こうなれば当然、学校教育も「創造性」を重視した教育方針に切り替わります。そこまでは理屈としてわかる。しかし、現実的に学校教育でクリエイティビティーを育てられるのか。これは難しい問題です。教育とはそもそも、決められたカリキュラムを学習という名の鋳型でカタチ作る作業だからです。

反転授業が創造性を育む(!)

私はこの答えのひとつに「反転授業」があるのではないか、と思います。ネット塾などのeラーニングで、事前に自宅で勉強しておいて、学校ではその勉強内容についてみんなで討論する。こういったスタイルが今後徐々に定着してくるでしょう。昔の学生時代、私は学校でクラスメートと「昨日のテレビ番組」についてあれこれ“討論”しましたが、近未来では「昨日の映像授業」について討論するわけです。

つまり、教育現場においても、①コンピューターができるeラーニング部分は機械任せにしておいて、②教員たちは生徒たちとのディスカッションなどを通じて、人間同士でしか生み出しえない“気付きの教育”をするのです。その過程で、生徒は自分なりの考えを醸成する習慣をつけるでしょうし、さらにはその習慣が生徒のクリエイティビティーを磨いていくでしょう。

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否が応でもクリエイティビティーを磨く

これからの教育を児童・生徒のクリエイティビティーを磨くために、大変時間と手間のかかる工程やカリキュラムになるかもしれません。しかしながら、社会情勢としてコンピューターとロボットに従前の仕事が奪われていく以上、これは仕方がないことなのです。

そして教育シーンでも、①知識や技能の習得には映像授業を含むコンピューター活用教材が使われていき、②創造力の習得(?)には学校でのディスカッションなどリアルなインテラクティブ学習がメインに位置づけられるでしょう。要は、学校は「発表の場」になるわけですね。

近未来(10~20年後?)のコンピューター&ロボット社会において、人々が職業に就き、収入を得ていくには、今と違った厳しさ(面白さ?)が出てくると思う。これからはある意味、生きていくのに実は実に大変な時代になるやもしれんのです。

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