時間泥棒の被害者になっていないか
茂木 健一郎:世界一の発想法・・・サッカーの試合と同じように、仕事にも「ホーム」と「アウェー」がある。ホームとは、自分が慣れ親しんだ、いわば得意分野。それに対して、アウェーは、新しい領域、「チャレンジ」の現場である。・・・
ホームの活動ばかりやっていると、「時間泥棒」が出現する。あっという間に、時間が経ってしまうのだ。・・・時間泥棒の被害者にならないためには、人生の中の「アウェー比率」を高めなければならない。
初めてのこと、意外なことに向き合っていると、時間の経過がゆっくり感じられるという実験データがある。・・・初めてのことほど、脳の中の多くの回路が活性化する。聞き慣れた母国語よりも、まだ習得していない外国語に接したときのほうが、広い脳の回路が働くというデータもある。「アウェー」で新しい課題に取り組むことによって、脳の「本気度」が増すのだ。・・・
脳の中には、ドーパミンという神経伝達物質があって、うれしいことがあると放出される。そして、ドーパミン放出の前に活動していた回路が強化される。これが、強化学習のメカニズムである。ドーパミンは、サプライズのときに特に大きく放出される。「人生の初めて」を乗り越えたときに、強化学習を通して階段を一歩上ることができるのだ。・・・
※PRESIDENT・2013年02月04日号、引用
「アウェー比率」を高めなさい
茂木先生は脳科学者らしく(?)、人生において「アウェー比率」を高めなさい、とおっしゃる。人間が直面するアウェー状態では、脳がフル回転するからです。実は上記記事のなかで、茂木先生は「前帯状皮質」とか「背外側前頭前皮質の働き」とかで説明されています。もちろん、私にはさっぱりわかりませんが・・・。
いずれにせよアウェー比率を高めると、結果的に時間がゆっくり感じられる。すなわち、①人生が充実するという体感が得られるのです。さらに、アウェー状態での心理的サプライズ効果で、②脳内でドーパミンの放出が促進され、「強化学習」の効果も得られる。
このように「アウェー」の脳への効能を説いています。これは社会人だけでなく、例えば大学受験に取り組んでいる生徒さんたちのも当てはまります。勉強におけるアウェー比率を高めることで、ドーパミンが放出され、強化学習が得られるなら、進んで取り入れたいものです。
オンライン予備校でアウェー状態を
勉強において、何がアウェー状態を引き起こすか? これは個々人によって違うでしょう。その人の経験・知識・情報に左右されるからです。とはいえ一般的には、学校の「授業・教科書」、市販の「参考書・問題集」で勉強していたとして、「参考書・問題集」をオンライン予備校の「受験サプリ」などに切り替えるパターンとかが、当てはまるでしょう。
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「受験サプリ」は、2012年にスタートした新しいオンライン予備校(リクルートマーケティングパートナーズ)です。当然、多くの受験生にとっても新鮮で、まさに脳内はアウェー状態になること間違いなしです。ドーパミン放出による強化学習が期待できます。
また、基本的にネットで完結する受験サプリに対し、紙の教材もカラフルに用意してあるのが、ベネッセコーポレーションの「進研ゼミ」です。ネット環境が十分でなかったり、紙の教材の方が合っている方の場合、特に進研ゼミはおすすめですね。
受験生は、このような「受験サプリ」や「進研ゼミ高校講座」をサプライズ的に取り入れることで、効果の高い学習が期待できます。つまり、ネット塾・オンライン予備校などを活用することで、心理的アウェー状態を作り出し、サプライズ効果で脳内のドーパミンをどんどん放出させることができるわけです。こうなると、強化学習のサイクルがどんどん回っていき、勉強がはかどること請け合いです。
※参考資料: 受験サプリ、Wikipedia、最終更新2014年05月12日