利他性の成功


※画像:浅田真央、Wikipedia、最終更新2014年04月10日、リンク

今、NHKの朝のニュース(おはよう日本)に「浅田真央」さんが生放送で出演されていました。お姉さんの浅田舞さんといっしょに、リラックスしてインタビューに答えられていました。

ソチ・オリンピックと世界選手権が話題の中心でした。彼女いわく、今まで始めたの経験らしいのですが、ソチのフリーの演技では、今までお世話になった人々の顔が浮かんできたそうです。姉の舞さんをはじめ、親しい方々のことを思い浮かべて、3回転ジャンプを飛んだ。これは意識的ではなく、無意識に自然に心に浮かんだそうです。本人も意外だったと、少しビックリしていました。

なんてすばらしい話なのでしょう。それがあの“伝説のフリー”(フリースケーティング)を生んだ・・・。

素晴らしき世界

これは、脳科学者の茂木健一郎さんの言う「利他性」でしょう。彼女は自分の為に滑るのではなく、周囲のみんなの為に滑る。こういった心境に、ごく自然に、意図せずに思った。結果として、すばらしい感動を(文字通り世界の)みんなに届けた。なんとも不思議な話です。Amazing World(素晴らしき世界)!

・・・脳は欲求が満たされる、あるいは満たされることを期待すると、ドーパミンという神経伝達物質が出て、満足感を与えます。ところが、このように自分の欲求が満たされた場合だけでなく、だれかの欲求を満たしてあげることでも、ドーパミンが出るのです。脳の活性化という意味でも、「情けは人のためならず」なのです。・・・

欲求の対象が自分だけであれば、それは世界に一人ですから、数学的に表現すれば「n=1」となります。しかし、その対象を他人にすれば、nはいくらでも大きくなります。数百人、数千人と不特定多数になれば、nは自分の想像を超えて大きくなる。「n=1」の場合と「n=∞」の場合を比べて、脳から出てくるエネルギーの量はどちらが大きくなるかは言うまでもないでしょう。・・・

※利他性 – 「プロフェッショナル脳」のつくり方、DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー別冊 「超」MBAの思考法、12~13ページ、引用

ヒトは所詮、利己的な存在、エゴ最優先と言われます。私もそう思う。しかし、よく考えると、一番優先すべきは自分の幸せですが、二番目に優先すべきは他人(自分以外の人間)の幸せでしょう。言い換えれば、自分が幸せで余裕があれば、他人の心配をするでしょう(程度の差はあっても)。たぶん、これは人間が生物としてDNAレベルで持っている、種の保存の法則に合致する。

利他性の拡大

ヒトは社会生活においても、利他性を発揮することで、極論すれば、真央ちゃんのように世界中に感動を与えられる。イエス・キリストと12人の使徒(しと)ではありませんが、「利他性は世代を追うごとに拡大していく」というペンシルヴァニア大学の実験結果もあります。

最近、新たに注目されている教育勅語など、いわゆる道徳教育と関連付けるつもりはありませんが、ネット塾をはじめインターネットでの教育でも(もちろん従来の教育シーンでも)、このような考え方はもっと共有されてもいいのではないでしょうか。


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※参考資料:
利他性こそが人類の文明社会が生き残る唯一の道であるという研究報告、BUZZAP!(バザップ!)、2013年09月16日
群選択、Wikipedia、最終更新2013年07月22日
使徒、Wikipedia、最終更新2013年11月17日

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