授業用タブレット、一番人気はiPad

授業用タブレット、一番人気はiPad? それともWindows 8端末?

TechTargetジャパンは2013年10月1日から29日にかけて、小中学校や高等学校、大学をはじめとする教育機関を対象に、「教育機関のIT製品導入」に関するアンケート調査を実施した。教育機関におけるIT製品の導入状況や今後の投資意向、課題などを聞いた。・・・

授業でIT製品を導入しているという回答者に聞いたところ、授業では「Windowsパソコン」(82.3%)や「プロジェクター」(77.3%)が幅広く活用されている。「iPad」を導入済みなのは32.6%。「Windows 8/RTタブレット」は11.3%、「Androidタブレット」は10.6%にとどまる。・・・

今後授業で導入したい製品についても聞いたところ、「iPad」(49.6%)がトップとなった。「Windows 8/RTタブレット」も33.9%も導入意向が比較的高いが、iPadには及ばない。27.8%の「Androidタブレット」をわずかに上回ったのが、iPadの小型版である「iPad mini」(28.7%)だった。・・・
TechTargetジャパン 教育IT、2013年11月08日、引用

さすが、iPad。日本で一般的に人気No.1タブレットだけあります。教育用タブレットでもiPadは一番人気です。人気・知名度もさることながら、製品の品質への大いなる信頼感が在る。そして、アップル(Apple Inc.)一社によるハード&ソフトへの一貫したコーディネート&管理スタイルが、ものを言っているでしょう。故スティーブ・ジョブズ氏いわく、アップルはIT業界の「ポルシェ」ですから。

次に、Windows 8/Windows RTタブレットが来ています。当初は人気が今ひとつだったWindows系タブレットも、マイクロソフト(Microsoft Corporation)の“渾身”の企業努力で徐々に浸透してきました。例えばマイクロソフト自身が開発・販売するSurface(サーフェス)も売上げ好調です。

ITを授業にどう活用するか

そうはいっても、iPadを導入すればそれだけでいい、というわけではない。そもそも授業など教育現場でのIT(ICT)導入において、当然ながら導入そのものが目的ではなく、ITをどう活用するかが肝要である。まず第一に、教師が充分にIT機器を使いこなすだけの知識・ノウハウを有することが必要である。しかしながら、それだけでは不十分であり、第二にそのITスキルを効果的に授業等に取り入れることが求められる。

これはなかなか高いハードルである。上記TechTargetジャパンの記事でも、28.4%が「教員にIT活用の基本的なスキルはあるが、授業でITを生かすスキルがない」と、回答が出ている。大阪大学の岩居弘樹教授の事例などもあるが、多くの教育現場ではIT活用はまだまだ試行錯誤の段階であり、授業等で活かすITスキルは何であり、それをどう教師や生徒が対応していくか、が課題である。

これからが、教育現場でのIT活用での正念場である、と言えよう。

※参考資料:
直近のSurface売上額、iPadを超えていた:日本MS、Windows 8.1+機器ビジネスを強化──「チャレンジャーとして挑む」、ITmedia PC USER、2013年07月02日
どん底時代のスティーブ・ジョブズの思い出 – Market Hack、2011年10月06日

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