断捨離は子供の意欲を妨げる?

いや〜、以前書いた「東大生の断捨離術」ではないですが、うちのカミさんも最近“断捨離”にハマってきて、正直困ってます。夫だけでなく、子どもたちも“被害”(?)に合っていて、どんどんモノを捨てられちゃうんです。しかも、ちょっと頭にくるのは、カミさん自身は各種書類とかを散らかし放題なのに、人には厳しい。参りました。

しかし、断捨離って今流行の成功哲学みたいで、どうにも反論できない。弱ったなぁ、と思っていたら、ウフフ・・・。いい記事がありました♫

西村則康氏のインタビュー記事

プロ家庭教師で塾ソムリエでもある西村則康・名門指導会代表のインタビュー記事です。西村氏いわく、「断捨離」してきれいに片づいた家は子供の意欲を下げるのです。「まじ〜、マジ〜!」

―― 西村先生は「部屋は適当に散らかしておくのがよい」とおっしゃっていますが、その「適当」さが分からないんですが。

西村:そうですね。無目的に、きれいさっぱり片づけて何も表に出ていないような状態、というのがよくありません。・・・

それと、いわゆる「断捨離」は、子供の発達にとってはよくないと思います。・・・断捨離された空間というのは子供にとって刺激がなさすぎる。子供というのは過剰なものに反応するんです。本棚からあふれてしまってる本とか、道具箱からあふれてしまってるものに子供は興味を持つんです。


写真:西村 則康(にしむら・のりやす)氏、リンク

―― きれいに片づいてしまっている状態はよくないと。

西村:工夫するという気持ちがわいてこなくなるでしょうね。例えば古いネジとか配線の材料の切れっぱしなどをずっとためてあって、何か作るとか修理する際に、確かああいうものがあったよな、あれが使えないかな、なんて考えるわけですね。そういう工夫が子供の脳をものすごく鍛えるんです。

―― なるほど。子供がいろんなものを集めてきて箱にぐちゃっとため込んでいるのを、お母さんがこんなものいらないから捨てちゃいましょうというのはダメだと。大人の目線とは全然違うと。

西村:違いますね。

もう1つ言うと、教養や知性に対する憧れを子供が持てるような環境であるかどうかも、子供の学習意欲に直接結びつきます。教養のシンボルと言えばやはり本になりますが、お父さんの読んでる本と、お母さんの読んでる本がリビングの本棚に溢れかえっていて、そこに子供の本が侵食していってせめぎ合ってる状態。こういうのが一番いいですね。・・・

高層マンション育ちの子供が「伸びない」理由、秋山知子、日経ビジネスオンライン、2014年01月24日、引用

適当に散らかしておくのが良い

ちょっと引用が長くなり恐縮ですが、西村先生は「適当に散らかしておく」状態は、子どもたちにとって実に良いこととおっしゃっています。言い換えれば、「断捨離」は、子供の発達にとってはよくないのです。

なぜなら、断捨離された“キレイな”空間は子供にとって刺激がなさすぎるからです。断捨離された環境だと、大人はともかく子供の場合、脳を鍛えるのに必要な「工夫する」というモチベーションがわいてこなくなる。西村氏はそう主張します。なるほど。確かに。

これは、すばらしいインタビュー記事だ。ぜひ妻に言って聞かせねば・・・。

過度に散らかし放題では・・・

しかし、目の前の部屋をよく見ると・・・うちの場合は子どもの玩具やDVD・ビデオカセット、子どもが書いたイラストや学校のプリント類、私の新聞、雑誌に、まだ読んでいないツンドク状態の書籍類に、使わなくなった家電にパソコンに衣類にいたるまで、非常に雑多なモノが「溢れかえって、せめぎ合って」います。

う〜ん。これは西村先生の言う「適当に散らかしておく」という状態では無い。言うなれば、「過度に散らかし放題である」という状態ですな。やはり、カミさんにこの記事を見せるのはやめよう。間違いなく、返り討ちにあいそう。トホホ・・・。


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