大学、国際人育成に活路
「留学10年後に3割以上増」45% 産業界の要請対応大学が世界で活躍できるグローバル人材の育成を一斉に強化する。日本経済新聞社が主要大学の学長(理事長)を対象に実施したアンケート調査によると、回答者の半数近くが10年後に学内からの海外留学生数が3割以上増えると予想していることが分かった。海外からの留学生も3分の1が3割以上の増加を見込む。産業界などの人材ニーズに応えるため、世界に開かれた教育を巡る競争が激化しそうだ。・・・
※日本経済新聞、2013年09月29日、引用
激しさを増すグローバル化経済
昨今の官民挙げてのグローバル化は激しさを増しています。政府のTPP交渉が最たるものですが、最近は企業の製品供給を中国以外のアジア・太平洋地域に求めたり、中国など新興国中心に市場開拓を推進したり・・・グローバル化の波は止まりません。
当然、グローバル化に対応できる人材を、企業は大学に求めます。英語が使えて、様々な外国人ともコミュニケーションが取れる。専門知識だけでなく、広い教養があればなお素晴らしい。そんな国際性豊かなビジネスパーソン予備軍を、大学に求めています。
大学側もグローバル仕様で対応
少子化で学生確保に苦しむ大学側も、背に腹は代えられず、国際人育成に邁進しつつあります。日経新聞のアンケートでもほとんどの大学の学長が、10年後の海外への留学生・海外からの留学生双方とも増える、ととらえています。
日本人の学生が例えば米国に留学する場合、TOEFLスコアのアップが望まれるのですが、これはちょっと英会話をかじったくらいでは歯がたちません。米国の大学の講義を理解し、各種文献等を読み込み、積極的に議論に参加し、論文を書き上げる。これらをできる英語力が望まれるのです。
これは容易ではありません。ハードルが高い。さあどうするか。
英字新聞がおすすめ
個人的には、英字新聞から入るのがお勧めです。それも日本で発行の英字新聞です。日本のニュースや日本人にわかりやすい身近な話題を取り上げていますので、読みやすい。
特におすすめはジャパンタイムズ(The Japan Times)。日本の英字新聞で最大の販売部数を誇り、国際性のあるバラエティに富んだ内容に加え、日本関連のニュースも独自性をもって提供されています。さすが、1897年創刊の老舗中の老舗です。やはり、日本人にとっては、ジャパンタイムズは非常にとっつきやすいのではないでしょうか。
最近、そのジャパンタイムズは『朝英語の会』を始めました。
新聞を活用したビジネスマン向けの英語学習プログラムがスタート!・・・
本プログラムは週1回、朝の就業時間前にオフィス近郊やオフィス内にて友人や同僚と集い、The Japan Times / International New York Timesの記事を読みながら、日々のニュースに関する英語表現を「知る」「読む」「話す」約1時間のコミュニティ型の英語学習プログラムです。・・・
※YOMIURI ONLINE、PR TIMES、2013年11月07日、引用
ジャパンタイムズ&『朝英語の会』
これは面白い。ビジネスパーソンはもちろん、もし可能なら、ビジネスパーソン予備軍でもある大学生、特に留学を希望する学生も参加したら面白い。こういった経験を経て、日本の学生が海外留学すれば、海外の大学でも日本人の英語力はもちろん、そのビジネス関連知識や一般教養的な知識に一目置かれるでしょう。「やはり日本の学生はスゴイ」とか、「何かセンスが有る」とか、思われるかもしれません。
つまり、ネット塾系のDMM英会話などで会話したり、ジャパンタイムズなど英字新聞を読むだけでなく、このような『朝英語の会』等に参加し、英語で情報発信することで、「聞く」、「読む」、「話す」、「書く」の4要素をトレーニングできるのです。とりわけ日本人が弱いとされる「聞く」と「話す」ですね。『朝英語の会』でその2要素をブラッシュアップすることができます。
これは海外留学する学生にとっても非常に有効な機会だと思います。TOEFLスコアにも良い影響を与えるでしょう。例えば、このジャパンタイムズを読み、『朝英語の会』などを活用することをオススメしたいですね。