最上の教育はWebから

世界的な超大富豪でマイクロソフト社の創業者、ビル・ゲイツ氏は「ここ5年以内に、最高の教育リソースは無料でウェブ上に現れてくることになるでしょう」と言い、「それはどんな大学より優れている」と付け加えました(2010年)。


“Five years from now on the web for free you’ll be able to find the best lectures in the world,” Gates said at the Techonomy conference in Lake Tahoe, CA today. “It will be better than any single university,” he continued.
TechCrunch、2010年08月06日、引用

「クオリア」(感覚の持つ質感)で有名な「脳と心の関係」研究の第一人者、脳科学者の茂木健一郎さんも著書『脳を活かす勉強法』で、同じようなことを言っています(2007年)。


いま僕は、インターネットが最高学府としての大学の地位を脅かしつつあると考えています。もはや、最高学府は東京大学でも、ハーバードでも、オックスフォードでもありません。現代における最高学府は、インターネット上にあるといっても過言ではないでしょう。
脳を活かす勉強法、111ページ、引用

茂木氏もゲイツ氏もMOOCsを予言

2007年の時点で、すなわちゲイツ氏より3年も早く、茂木さんは現在のMOOCs時代の到来を予見しています。やはり、茂木氏の先見性はすごい。さらに彼は、「僕は、インターネットだけで勉強してノーベル賞をとる人がそのうち出てくると思っています」(112ページ)とも続けています。

ちなみにMOOCs(大規模公開オンライン講座)は老舗のUdacityを始め、Coursera、edXなど全て2012年にスタートしたばかり。日本の東京大学も2013年秋から、京都大学も2014年春から、それぞれCoursera、edXで講座の配信をやっと開始します。う~ん。茂木健一郎氏もビル・ゲイツ氏も時代の先を見る目は確かです。

中学3年~高校3年のカリキュラムもWebへ(?)

とにかく「最上の教育はWebから」となれば、その下位(上位?)に位置づけられる高等学校、中学校、小学校の教育内容も「Webから」に切り替わる可能性は高い。小学校はともかく、中学3年生あたりから、そのカリキュラムがWeb中心になる可能性はあると思う。

なぜなら、中学3年~高校3年のカリキュラムは、内容的にかなりロジック的な部分がコアになり、それに具体的な事象・事例が加わるので、Webをベースとした学習にも適していると感じるからです。これは文部科学省の指導とは無関係に、社会全体の流れとしてジワジワ起きてくるでしょう。

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それに、なんにしてもWeb教育は安い。MOOCsなど無料が基本です。無料で最高学府の講義が受けられるのです。ちなみにMOOCsの多くが英語の授業で、これって中級レベル以上の英語学習者にも朗報でしょう。これからは「最上の教育はWebから」が浸透し、その先駆者でもあるネット塾業界も、より活性化されるに違いありません。





※参考資料:
茂木健一郎、Wikipedia、最終更新2013年11月12日
大規模公開オンライン講座(MOOC)、東京大学、2013年
世界的な大規模公開オンライン講座(MOOC)の動向と東京大学の取り組み [2013年度 No.1]、東京大学大学総合教育研究センター助教・藤本徹
日本で最初にedXのコンソーシアムに参加しました。、京都大学、2013年05月21日
オンライン教育・MOOCsの現状、課題、可能性 ー Courseraで東大の講義配信開始、Kisobiキソビ、浦部洋一氏、2013年09月03日

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